UGC(ユーザー生成コンテンツ)がマーケティングを変える 2021/12/06
インターネット前は情報ってどうやって受け取っていたか覚えてていますか?
インターネットの世帯普及率が73%を2003年に突破し、パソコンが無いと生活ができなくなりました。そして、2007年にiPhoneが発売され、ネットがいつも手の中にある時代になりました。
たった18年の間にインターネット普及前の状況が思い出せなくなっています。
さて、ネット登場前にどうやって情報を収集していたかというと、4マス(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)と言われる企業発信の情報しかありませんでした。
企業、政府からの情報しか流通していない中で購入の決定をしていたわけです。
2021年の今はWEBサイトやブログ、SNSなどさまざまな媒体から情報を得ることができるようになりました。
今までの人類史上初めて個人が全世界に向けて発信ができる時代。
それがこの15年足らずで実現したわけです。
その大変革のけん引役がfacebook、インスタグラム、twitterに代表されるSNS。
日本人の情報収集のメインになっているのがSNSの3代巨頭+youtubeです。
「まだうちにはSNSなんて早いよ」なんて言っている企業の方、やばいですよ。
全世代の42%、40代までの57%のユーザーが利用しているインスタグラム
令和3年8月に総務省から発表されたSNSサービスの利用率を見てみましょう。
LINEの利用率は全世代で90%を超え国民的になコミュニケーションインフラとして認識されています。どのスマートフォンにも入っており、老いも若きもグリーンカラーのLINEを使い倒しております。
LINEは閉鎖的なSNSであり、知り合い同士のチャットがメインになります。
共感型SNSと位置づけて顧客との親密度を高めるツールとして考えていきます。
反対にtwitter、インスタグラム、facebookは拡散型SNSと位置付けています。
その拡散型SNSではインスタグラムが全世代の42.7%、40代までの世代では57%のユーザーが利用しています。令和2年度で見るとついにtwitterに追いつき日本で一番使われているSNSに踊りだしそうです。
twitterは男性、インスタグラムは女性と住みわけができているのかもです。
世界では覇権をがっちり握っているFacebookも、日本ではあまりうまくいっていません。しかし、twitter、インスタグラムが若年層や女性に強いのですが40代以上の世代にはいまだに強い影響を持っています。
SNSによって接触できるユーザーが変わることもチェックしておきたいところです。
6割弱のユーザーが企業アカウント、親族・親しい友人からの情報を参考にしている
では、ユーザーはSNS内ではどのような投稿を参考にして情報の取捨選択をしているのでしょうか?
株式会社ネオマーケティングが20歳~69歳の男女1000人に聞いた「メディアとSNS、生活者起点の情報拡散に関する調査」によると企業アカウントと親族・親しい友人からの情報を参考にしていることがわかりました。
企業アカウントを参考にすると答えたユーザーは59%と最大となりました。
企業アカウントとはつまりメーカーや販売者が運営するアカウントです。
実際に売り手側がコントロールできるアカウントです。
新商品情報やイベント、トレンド情報などユーザーを引き付ける情報発信を企画、運用、コミュニケーションを図っていきます。
企業主導の公式アカウントの運用は弊社でもサポートしております。
反対に、親族・親しい友人を参考にすると答えたユーザーも58.5%もいました。
こちらは発信のコントロールができません。
ここが今回のタイトルにあったUGC(ユーザー生成コンテンツ)と言われるものです。
企業アカウントのみでは片手落ちでUGCにもしっかりと意識を向けることが重要です。SNSマーケティングというと企業アカウントがフォーカスされがちですが、ユーザーから自発的に発生する投稿が重要になる、ということです。
ユーザー生成コンテンツが発生しやすい環境を作る
では、どのようにユーザー生成コンテンツを発生させるか。
答えは、意図的に発生させることはできない、です。
ユーザーが自発的に投稿をするものなので、意図的に発生させることはできないのです。
しかし、発生させやすい環境を作ることはできます。
①キャンペーンでのユーザー生成コンテンツを発生させる
②公式アカウントからのコミュニケーションを活発にする
③商品/サービスを投稿しやすいものに変化させる
ユーザーが投稿しやすい環境を整えることで、ユーザー生成コンテンツの後押しをしてあげましょう!
①キャンペーンでのユーザー生成コンテンツを発生させる
クラシックなユーザーボイスキャンペーンです。
申し込みがあったユーザーに対して商品/サービスを提供し投稿をしてもらいます。
厳密にはユーザー生成コンテンツではないのですが、SNS上に拡散は一定量見込むことができます。
②公式アカウントからのコミュニケーションを活発にする
個人アカウントに投稿をしている方はわかるのですが、公式アカウントまたはインフルエンサーからリツイート(再掲載)を受けると嬉しいものです。
自社商品を投稿しているユーザーに公式アカウントから掲載を依頼することで、別のユーザーも気軽に投稿できる環境を作ることができます。
twitterで「岩下の新生姜」とハッシュタグを入れると、岩下食品の社長アカウントからリツイートがされます。このようにコミュニケーションを加速さえることで、新生姜ならば岩下となる訳ですね。
③商品/サービスを投稿しやすいものに変化させる
基本ですが、商品を投稿しやすいものにする、は重要です。
パッケージを変更する、特徴を出す、同梱物に工夫をする、など共感を誘う企画を盛り込むことでユーザーの投稿を加速することができます。
例えばスターバックスの季節の新作メニューはユーザーが撮影して投稿しやすく工夫をされています。
カップからあふれ出しそうな生クリーム。
パラパラと振りかけているナッツ。
そしてイチゴとキャラメルのソースがかかり、かわいいカップがダメ押しします。
このように俗にいう“映える”環境を作ることも環境整備としては優秀です。
まとめ
SNSの利用者はますます増えていくことが予測されています。
その中で参考になる情報をユーザー自身に上げてもらう努力が必要になっていきます。
元々コミュニケーションのツールとして発展しているSNS。
ユーザーとのコミュニケーションをどのようにしていくか、しっかりと考えるフェーズに入っているのが今の時代です。
楽しく頑張っていきましょう!
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