石の上にも三年って長い?短い?
よく言われる「石の上にも三年」という言葉ですが、今の時代だと長すぎる!という声が結構聞こえます。
石の上に三年座るって大変そうですよね。
おしりはごちごちになるだろうし(それこそ石のように)、足は擦り向けて血だらけになるでしょう。
つまるところ石の上にいるのはめちゃくちゃしんどい、ということです。
ここポイントです。
そんな状況で3年も過ごすわけですから生半可な努力じゃない。
ここまでは精神論。頑張れ!君の未来のためだから、というやつ。
ちょっと違うベクトルから考えるてみます。
みなさんは”1万時間の法則”はご存じでしょうか?
フロリダ州立大学のエリクソン博士が発表したもので、ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、1万時間もの練習・努力・学習が必要だという主張です。
”できる”、と”プロとして食べていける”のには雲泥の差があります。
プロとして食べていく専門性を持つにはまず、最低でも1万時間くらい必要だよ、ということですね。
そこで、先ほどの石の上にも三年ですがこう考えれば的を射ているのかも、と考えます。
毎日、専門性を高めるため10時間を使ったとします。
もちろん休みの日でも勉強や副業などで継続します。
どこに行っても気になる訳です。体は休んでるけど頭は常に動いている。
そんな石の上に座っているようなつらい状態。それを3年間続けます。
そうすると
365日×10時間×3年=10,920時間
なんと1万時間になるんです!
昔の、特に職人と言われるような専門性の高い職を目指している人たちは住み込みで師匠と毎日技術研鑽をしたのだと思います。
丁稚では雑用ですから、見習いになって少しずつ任されていく中で3年ごとに技術力が上がったのが認められたのじゃないかと思います。
お、こいつやるようになったな、と。
そんな実際に感じることが裏付けとなって生き残ってきた三年という言葉なんだと思います。
石の上で人生の3年という貴重な時間に集中して専門性を身に付けるか、石の隣でグースか寝て文句を言うか、それは自分自身の意思(石)によって大きく異なる、ということですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?