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「バカでも、とにかく動け!」はあまりいいアイディアじゃないぞ

前段として、「どんな困難にも立ちむかい、大きな事業を育てよう!」とか「少子高齢化の日本でもベンチャーで変えてやるぜ!」とか思っている人は読まないでください。そんな価値ありません。

軽い気持ちで「ちょっと新しい事」を、と思っている方に読んでいただければと思います。

さて、誰でも”初めの一歩”は重たいものです。
そこで出てくるのが「まずは、動け」というパワハラまがいのパワーワードです。

これを本気で信じて動くとえらいことになります。

昔、流行したチョロキューというおもちゃを想像してください。

まず、ゴールとは全く違う方向に突っ走っていきます。
そして壁に当たると、ひっくり返って止まります。
次に別方向に向けて、やみくもに走ります。
そして、繰り返すと、どこかの段階で壊れます。
つまり、体やお金、精神的に傷つき、そして諦めます。

エネルギーの無駄が多すぎて、大体の人間が挫折します。
ほぼ全員、新しいことに対するチャレンジなんて辞めちゃいます。

そんなことを言えるのは、自分がチョロキューだったから。
あまり速度が出ないチョロキューだったので、壊れなかったのが幸いでした。
なので、絶対にお勧めしません。

そこで考えたのが4種類の思考と行動の関連性の公式。
自分がどこに属するかが大体の傾向と対策が立てられます。

①賢くて、動ける
②バカで、動けない
③バカで、動ける
④賢くて、動けない

自分がどこに当てはまるか少し考えてみ見てください。

考えましたか?

はい、では答え合わせしていきましょう!

①賢くて、動ける

もう、この記事を読んでいないでしょう。
時間もったいないので、今すぐ仕事に戻りましょう。

この人たちは、自分がしたいこともしっかりとわかっている、トレンドをキャッチして、経営計画もある程度たっている。
そして、動くこともストレスが無いので、創業融資やテストマーケティングなどもすでにしているかもしれません。

また、失敗したとしても、バックアッププランを持っているのでコア事業をピボット(軸は同じく方向を変える。バスケ用語)して事業継続をしていくガッツもあるでしょう。

新規事業がうまくいかなくてもスキルセット、キャリアパスも踏んでいるので転職もできる。失敗は心配だけど絶望じゃない。

うん、自分で書いていて思いますが、こんな人いますかね?
多分、全人口の0.001%とかはいると思います。
実際にそんな経営者はいますね。

創業期の楽天グループの三木谷 浩史さんや学歴でいえば堀江貴文さんもそうだったと思います。すごい方々です。

決して自分がここに属していると考えないことが重要です。

②バカで、動けない

この方たちが、次に良いです。
事業的な成功で、というわけではありません。
人生の楽しみ方として、ということです。

細かな計画や個人的な目標などを突き詰めて考え、それを事業にした際の計画が苦手ならば動かない方がいいです。

いちいち苦しいことをして失敗することはありません。
「やりたいなー」と思いつつ、何もしない方が結局は人生楽しく過ごせます。成功者をうらやむ必要もありません。
結局、しんどい思いをたくさんしているわけですから。

自身のスキルを使った副業などでお小遣いを稼ぐ、これだけで人生はグンと楽しくなります。趣味に没頭して人生の中心をそちらに向けるでもいいですね。

③バカで、動ける

だんだんきつくなってきます。
ここからは”ハッピー”と”しんどい”の天秤が辛い方に傾いていきます。

前段にもご紹介しましたが
「まずは、動け」
というパワーワードが出てきます。

違うんです。

チョロキューの例でもあるのですが、計画なしで動くと成功までに時間がかかります。その過程で自分のチョロキューが壊れちゃったり修理するお金が無くなったりします。

これはしんどいです。
どこまで行ったらやめるか、どの時点で後戻りするか、も決めていないので永遠に動きる続ける必要があります。

「IPOだ!」「年商10億だ!」などなど成功が何なのかもわからないのでずーっと動き続けます。一緒に走るスタッフや人材も疲弊しますのでどんどん辞めて出てきます。

また、事業の辞め時も決めていないので、個人負債が増える可能性も含んでいます。

しかし、10年くらい続けていると「なんとなく経営数字や計画が必要だ」と覚醒する時が来ます。

そうなると、バカから賢いほうにいけるので、次のステップに進める可能性が高くなります。

私の場合は10年間すべてを犠牲にして、個人資金もつぶして、借金してやっとその覚醒に少しふれられた感じです。
辛いです。これは本当に辛いです。おすすめしない。

10年ほどは全身全霊、仕事にコミットして個人資産を突っ込むことを躊躇しなければ、事業的な成功はつかめるかもです。
言ってみれば、ばくちですね。

④賢くて、動けない

実は、一番しんどいのは、賢いのに動くことに躊躇してしまう方です。

すでに仕事でも個人でもステータスを持っております。
でも、仕事はマンネリ化しているし、もっとおれ/わたしはできる、と思っている方たちが考えるのが起業でしょうか。

しかし、動けないのでセミナーや経営計画、知人からのヒアリングなど、準備はするものの実現はしません。ロスもないのですが、次に進みません。

しかし、内面ではずーっとそのことを考えています。
なので、脳がアイドリングしている状態。
精神的に負担がかかり、さらに動けなくなります。

そうなると飲み会などで憂さを晴らすようになるかもしれません。
言葉巧みによってきた人間に投資などでお金を失ってしまうかもしれません。

実際にやってみた失敗でないので、後悔は人生終るまで続きます。

これはつらいですね。

何が自分の人生で大切なのかを考える

経済的な成功には絶対に犠牲が発生します。
金銭的、時間的、精神的、肉体的な負担がかかってきます。
しかも、成功まで何年続くかもわかりません。

そうではなく、動かない、考えない。
そういう視点も人生を俯瞰すると最良の選択となることがあります。

「動くのであれば、賢くあれ」徹底的に経営センスを磨くことをお勧めします。小さなことからコツコツと。
質問などあればメッセージまたはコメントをください。
少しはお手伝いできるかも?

簡単に「動け、動け」というパワハラまがいのトレンドがあると思いますが、自分が本当にどうしたいかを見極めていくことが重要だと思います。

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