SNSマーケティングを始めるにあたって必要な事 ⑧スムーズな運用を可能にする実践方法_後編
こんにちは。デジタルマーケティング会社「naste」代表の岡田です。
https://naste.co.jp/
前回は、スムーズな運用を可能にする実践方法について触れました。今回はその続きとなる後編、さらに、作成したコンテンツの活用方法についてです。
それでは、第8回の始まりです!
目次
定例会で企画をバージョンアップ
KPIの数値が唯一のルール
コンテンツは最大限活用しつくす!
まとめ
定例会で企画をバージョンアップ
チーム内での日々のコミュニケーションはツールを使う事が重要だと説明しましたが、顔を合わせた定例ミーティングを開催することも重要です。もちろんWEB会議などでもいいと思います。
メンバー全員がKPI達成のために忌憚のない意見を交わせる“場”がとても重要になります。
定例会での内容は
▶数値の進捗サマリー(事前に共有)
▶試みの良かった点を報告・数値確認
▶問題点の報告・数値確認
▶アクション・納期の決定
をベースに行います。
数値の確認会にするわけにはいかないので事前に各種数値、成果が上がった点・問題点のピックアップを共有し、全員が意見を準備して望むことが必要です。
デイリーで作業をおこなっている担当者やディレクターは数値の把握はしているのですが、マネジメント側の人間は数値の認識が弱いことがあります。反対に担当者が全体の目標値を理解していない場合もあります。
定例会の中では極力ポジティブな面での話を先に
どうしても会議となると問題点に焦点が当たってしまいますが、それはデイリーでの対応が完了しているものがほとんどです。問題点は横展開することで同じことが発生しないようにするために“対策報告ベース”で話すことで十分です。
最も重要なのはユーザーが何に興味を持っているのか、思いがけない成功、可能性を共有しアイディアを出し合うことです。
ネガティブよりもポジティブな情報を持ち寄った方が仕事も楽しくなりますね!
定例会の設定も月初での開催をお勧めします。
もう少し力を入れるのであれば、週の頭がいいです。
可能性を見つけ、実行し、数値が出る、共有し全体理解にする。
このサイクルにフィットした定例会を開催しましょう。
古典ですがドラッカーも会議についてポジティブな“機会”に焦点を当てろ、と言っております。
ドラッカー著:『経営者の条件』
KPIの数値が唯一のルール
デイリーでもマンスリーでも議題の中心にいるのはKPIです。
数値で話さなければ、各アクションの評価ができません。時間は有限です。
誰が、何を、いつまでにするかを数値で判断してリソースを振り分けましょう。
KPIは日報で共有
弊社ではKPIを日報(メール)で全体に報告するようにしています。
「案件名」「目標数字」「実際の現在の数値」と「差異」を計算式にまとめて報告します。
日々、KPIを意識し、達成までの道のりを確認するためです。
また、毎日アカウントを巡回することで、複数のアカウントを管理するスタッフも現状をしっかりと把握できるようになります。
数値が伸び悩む、デイリーで数値が動かない、根本的にKGIとKPIがつながっていないなど、KPIの設計が甘い場合もあります。KPIの変更は一定期間を置いて観察、分析をした後でおこないましょう。デイリーで動いている別の数値を確認し、KGIの進捗もチェックしましょう。
コンテンツは最大限活用しつくす!
SNSマーケティングで作ったコンテンツを、SNSだけで終わらせるのはもったいない。
他の媒体にどんどん展開をして費用対効果を最大化しましょう。かんたんに言うと「一石二鳥」ならぬ「一石五鳥」を狙っていくということです!
スムーズな運用可能にする方法でも詳しく書きましたがSNSマーケティングには二種類の企画があります。
「日常投稿」と「企画投稿」です。日常投稿はキャラクターが日常のことを発信したり、ニュースだったりしますのでコンテンツの価値としてはあまり高くありません。
反対に企画投稿は4コママンガや取材、インタビュー、独自見解の記事だったりしますのでコンテンツの価値は大きく高まります。この企画投稿のコンテンツで五鳥をめざします。
展開する媒体は
▶自社公式WEBサイト
▶自社メディアサイト
▶他のSNSアカウント
▶広告の着地ページ(LP)
▶メールマガジン、LINE@での配信情報
▶チラシや定期配布物の紙媒体
▶営業資料への差込
▶社内報
▶店頭POPなどの販促ツール
など考えられる情報発信全ての場面で活用ができます。
キャラクターを使っている場合は同一イメージをトンマナをあわせてアピールできるので効果はもっと上がります。
社内、社外のユーザーが統一したイメージを受け取るとブランド価値が高まることも期待できます。
特にお勧めしたいのが紙媒体、POP販促への活用です。
紙媒体の記事やコンテンツは作る労力が高いですが読まれるのは一回だけです。
そこで、SNSなどの常時接点を持てる媒体にも接触してもらうことで顧客ロイヤリティーを高める事が可能です。
POP販促への活用は反応率の高かったコンテンツやインタビューのキーワードをちりばめるだけで、ユーザー目線の効果的な販促が可能になります。
詳しく見たいユーザーはサイトへの訪問をします。オンラインとオフラインで同じトンマナが使えることが武器になります。
注意しなくてはいけない点は一つだけ。
媒体によってコンテンツを微調整することがとても重要です。
紙媒体やPOP、他のSNSアカウント、LPと表現方法や使用用途が全く異なります。
販促にむけた媒体(POP、チラシ)に長々とテキストを載せるスペースはありません。即決できるキャッチコピーだけでいいはずです。
反対にじっくり読んで理解を深めてもらいたい媒体(サイト、LP、チラシなど)は細かくテキストを書いたりイメージをふんだんに使ったりとコンテンツのボリュームアップを行います。
弊社ではオンラインとオフラインでの積極的なコンテンツ再利用を後押しし、サポートさせていただいております。
まとめ
日常投稿でのすばやい意思決定をデジタルツールを活用しおこなう。
企画投稿では質の高いコンテンツを制作するためにコミュニケーションが必要になる。
定例会ではポジティブな話ができるよう、事前にアイディアなどをもって挑むこと。
作成したコンテンツは流用できるが、各媒体に合わせ微調整を行う。
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