とある元・公立げき場社員のお話

退職アカウントが退職noteを有料で配信していたのを見たので、就活時期だし、自分自身も退職したばっかりだし、私も書こうと思う。
給与や社風、良い点悪い点など一般に知られないであろう部分を問題にならない程度に書く。問題があったら消します。
PV増えたら有料にするかも。そんなに価値があるかはわからないけど。





私は都内の某劇場に201X年に新卒で入社し、退職した。
採用試験や、給料、その上がり方などは、公立なので一通り情報公開している。

・給料について
確認してみた。残業なしで
新卒時、額面26万、手取り19万。1年次マジック。
2年目の6月から住民税が1万ほどかかり始める。額面24万、手取り17万。下がる
3年目、額面25万、手取り17万。あまり変わらず
4年目、額面27万、手取り18万。やや上昇。
退職→金 70万

1万円弱/年単位で基本的に給与上昇していった。
残業時間は部署によってピンキリだった。私の経験した部署は長時間残業はほぼなかった。

・社風、雰囲気
ほぼ公務員的。紙と判子。上長決裁多。
比較的固い上に現場などの急対応あり。
研修は2週間程度、その後は実務ベースで覚えていく。
年齢層は40代以上の人が多め。男女比は4:6くらい?女性が結構いる。舞台現場にも多い。
定年手前の方も多く、ITリテラシは全体的に低め。グループウェアはあるが、一通り目を通して通知を消すという行為をしていない方が割といる。
社内チャットはなかった。掲示板はあった。
内線文化あり。すぐ内線して訊く人が多い。
外線も多い。よくわからん問い合わせが代表電話から回ってくることも多々あり。(客層が年齢高めなので仕方ない部分もある)
基本的にはすべて公=文書として記録保存されているので、文書管理はしっかりしていた。
文書システム、経理システム等システムが複数あり、部署によっては毎日使ったり、ほぼ使わなかったりするのだが、研修がザルなので実務ベースで使って覚える。結構苦労する。
社内HPが昭和。
40代手前で上長、40代後半で中間管理職、50代で部門長、定年前で役員(役員は外部出向の方も多い)みたいなイメージ。
転職者は身近ではあまり見なかったが、30代以下を中心に、ストレスや何やらで退職される方が毎月若干名。
福利厚生制度は整えてあるので、女性にとっては条件よいらしい(女性同期談)
学生時代など就職前に劇場に通っていましたとか、古いのが好きです、みたいな詳しいファンが多い。いろんなジャンルのファンがいる。そのためか、曲者が多い。柔和でない雰囲気の人も結構いる。口論や陰口をいう方もいる。(どこでもそうかもしれない)ビジネスドライとは?と思った経験は多々ある。
SNSやネット広告戦略は皆無。情報セキュリティがちがちだからか。
コロナ禍によって、グループウェアの活性化や、対面を避ける、決裁のウェブ化、テレワークや時差出勤など、時流を取り入れ始めてはいた。ただし、現場部署や上司によってはテレワークのテのじもないところ(月1OR0)もあり。
有休は基本取りやすいが、意味わからん上司によっては制限された経験あり。
社内画のクリティカルな問題にはすぐ対処(法的問題、事故、クレームなど)
客商売なのでクレームわりときにする
飲み会はない。好きな人たちで言ってた。そこだけドライ。

・良い点
劇場という特異な業態、業種を経験できる。
公演、役者に近いところで労働できる。
芸能に近しい部署なら、詳しくなれる。近くなくても何となく携わることができる。
総合会社だったので、定番の営業から総務経理などのバックオフィス、公演に近い制作系の部署やチケット管理系の現場など、幅広い部署を経験できる。ただし数年周期の異動のため、長年勤める必要はある。そうして経験した部署に戻ってきて部署長をやる流れが多かった気がする。管理職以降はけっこう転々としていた。
部署のモニタから舞台の様子がぼんやりと見え、聞こえる。
何回も見てると大体覚える。
福利厚生はしっかりしていたので、休職しても給料の何割かはもらえた。
社内イベントほぼなし。勤務後に無理やり飲み会に行くこともなかった。しかし部署外で仲良くなれる時間もない。
事務所の前が自然豊か。

・悪い点
全体的に社内システムが旧態依然としていて、特にデジタルネイティブの20代ほど、大学等で覚えた作業の方法から実務のギャップを覚えそう。自分はかなり覚えた。メールを使わない人種、電話しかしてこない人種、先方、オフィスがまともにできない、ショートカットキーを知らない。もちろん、ほかの部分が優秀なのかもしれないし、実際コミュニケーションや口げんかが異様に強い方は結構いたが、そんなこと言ったってなんの事務やるにしろPC
PCやらオフィスソフトなのでもやもや。。。
現場メインの業態なので、現場部署はわりと振り回されるかもしれない。現場は生ものなので、失敗はけっこう許されない。慣れるまで緊張すると思う。舞監とか。そんな私はそこまできつい仕事はしたことがない。
とにかく実務で覚えろベースなので、失敗しまくって自信がなくなった。頭ごなしに怒る上司も結構いた。
新人と先輩社員とコミュニケーション制度はあったが、あんまり役に立っていないのでは?という気。愚痴は言えたが、実務ストレスがどうこうなるわけではなかった。
他部署に連絡調整が異様に多い。わりに仲良くなる時間もないから最初はけっこう緊張する。
実演家の無茶ぶりがある。
事務所の駅→徒歩アクセスが微妙によくない。飯屋が少ない。

・転職に際して
経理や総務や政策など、専門的な実務を経験してこなかったので、あまり転職に強くない。
いまも広くエンタメ系からIT系の中小企業を10社程度受けたが、書類落ち数社、1次面接落ち数社、2次面接落ち1社と、芳しくない。よくわからない未経験インフラエンジニアの採用だけ通ったけど、最初は勉強しながら携帯ショップ店員ということで辞退した。()
宮廷理系卒で、いちおう公立機関3年以上勤務なのだが、経歴だけでは全然うまくいかないものです。

・何か質問、感想あればコメントください。気づいたら答えます。