君たちはどう生きるかを観て思ったこと 【ネタバレあり考察妄想】
これ進撃の巨人じゃね?
つい時系列でそのまま受け取ってしまいがちですが、この物語の起点になっているのは「真人が石を頭にぶつけた」瞬間ですよね。
隕石が地球に落ちてきた、という出来事もそれに掛かっていますよね。
(傷口から血がブワっとでる=池の水が干上がる)
(塔の下に迷宮があるというのも脳と掛けているのかも?)
それに、最後に出てくるでっかい岩も真人の傷口そっくりです。
(岩出たあとに分かりやすい傷口のカットもありましたね)
要するに進撃の巨人のように未来の行動が過去に影響を与えていると捉えた方が自然な気がしています。
なんたって今回は(子供/母)が新しい(母/子供)を受け入れるのがテーマなので、2人の精神世界、つまり真人とナツコがベッドで寝込んでいるときに見た夢という解釈でも全然良いんじゃないかと思います。
ストーリーがわけわからんと批判されてますが、大筋は新しい母と子の関係を築くのを壮大に道草を食ってやっているだけと考えたら何となく分かった気になれます。
その解決のキーパーソンとして母のヒミが出てきますよね。これはもはや真人の願望です。
真人からしたら死を受け入れきれなくてもう一度会いたいし、火事で亡くなったトラウマを解消するのに、炎の異能力者みたいな設定は非常に効くと思います。火事で死ぬことを伝えても「炎に包まれるなんて素敵やん(?)」みたいなセリフで去っていくのは決別として非常に良いですよね。
ヒミが昔、1年間だけ消えていたっていう伏線的な設定も良いですよね。
宮崎駿、すずめの戸締り見たのか?って大半の人が思ったに違いない笑
あとあの世界のインコは未来人っぽいですよね。普通のインコを見て先祖って言ってましたし。インコがあの空間で進化したんじゃなくて未来の扉から来た未来インコなのかもしれない。
それにしても分かりづらくて草
スーパーマリオやら鬼滅の刃やらとにかく分かりやすいストーリーが大衆受けする時代にこれやるのは凄い逆張りですよね。特に炭治郎なんか他人も含めて心境を全て言語化してくれますしね。
ずっと精神を具現化したような映画だったので、隠喩というか視聴者独自の妄想を楽しめる楽しめないで評価が二分されているなと思いました。手がかりも最小限。昔のジブリはストーリー追って綺麗な画面と音楽で感動してれば誰でも楽しめる物だった気がしますが、今作に関してはもう分かって貰う気ほとんどないんじゃないの・・・?
ジブリよくばりセットか?
おばあちゃんオールスターズに始まり、強い女、こだま、表面張力やば液体、オコトヌシ風爆散エフェクトなどなどと大量のジブリ要素でジブリ欲を満たしてくれましたよね。
よく分かってないところ
キリコ、お前帰る扉違くないか?どう考えてもヒミと年齢が合わないだろ!それともインコみたいに姿が変わるのだろうか。
積み木が意味するところが分かりませんでした。これまでの流れで言えば人間関係を築くのには時間がかかる(1日に積める限界がある)みたいな解釈ですが、積み木見てたら人間関係もくそもないし、自分の世界で創作活動する宮崎駿のことなのか? 本当に世界が関係するのならそれで敗戦に繋がったとか・・・?w
推察では限界があると思うので適当に他の人の考察見て回ってみます。
→ 積み木が13個で今作は駿監督の13作品目らしい(コナン含めると)。つまり宮崎駿が後継者を作ろうとしたけど諦めちゃったぜ、みたいな話? ジブリよくばりセットだったのはジブリ自体がテーマだったのか〜って、おい!裏テーマあるのは全然いいけど最後に前面に出てきすぎでしょ!そりゃみんな初見で困惑するわ!
ジブリ全体だと26作品くらいあるらしいけど、駿作品を除いたうちの13個も新しい積み木として描かれてるのだろうか?(だって新しく作らせるのに作品数関係なくない?)
あと、そうなると自分の作品に悪意があるってことになるけどどういう意味なんだろう。メッセージ性の有無?
とにかく、また観る際には色んなジブリを見つけるのが正解だと分かったのが良かったです。
最近何でもコンテンツは成熟するとみんなマルチバース的なお祭り状態になるけど、あのジブリもまさかの角度でぶっ込んで来ましたね。
おわり。
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