どうすれば成長・改善できるかを考えて試すのが楽しい:書くこと講座(5)継続編
「これからnoteで書き始めたい人のための書くこと講座」の第5回、継続編です。目次だけ読めば要点を掴めます。
この講座は、「noteで記事を書きたい」と思いながらなかなか書き始められない、始めたけれど続けられなかった人のために作ったものです。具体的には下記に当てはまるような人に読んでもらえたらと考えています。
●書きたいという気持ちがある
●書きたいことがある程度決まっている
●noteを使ってみたい
●趣味の範囲や生活の一部として書き続けたい
●書いた経験が少なくて不安だらけ
●できれば書く力を伸ばしたい
すでに書き続けられている、商業メディアで書いている、noteでお金や影響力を稼ぎたいといった人には物足りない内容でしょう。それよりももっと初歩の部分、まず書くことの下地や土台となる力をつけたいときにどうぞ。
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さて、第5回は肝心要、末永く記事を書き続けていくために必要な継続の方法論について解説します。
誰でも渾身の1本は書くことができます。しかし、2本、3本、10本、50本と継続的に書ける人は少なく、書くことを日常に取り込めている人は本当に少数です。ゆえに希少な存在になれるわけですが、そのためにはきっと以下のような難関があるはずです。
●ネタはあるのに気分が乗らない
●ネタがない
●時間がない
●更新のモチベーションがなくなってきた
いずれも重大な事案です。たしかに記事を書くのは体力も思考力も時間も使いますし、続けるのはなかなかにしんどいものです。
がむしゃらに頑張る、気が向いたときに書く、そういった凌ぎ方も悪くありませんが、この記事ではすぐに使える、もっと具体的な方法論をお伝えします。一緒に難関を乗り越えていきましょう。
※note公式にも「noteクリエイターガイド ("つづける"編)」があります。
ネタはあるのに気分が乗らない→書き始めたらやる気が出る
記事のネタはあるし、書く時間もある。でもいまいち気分が乗らないから記事を書けない。
僕もよくこういう状況に陥ります。どうにか重い腰を上げてやる気を出したいところですが、どうしても手が動きません。それどころかnoteやGoogleドキュメントを開く気すら起きず、動画やTwitterに時間を奪われます。
ここには根本的に誤った観念があります。それは、記事を書くためのやる気を、記事を書く前に起こそうとしていることです。やる気を出す正しい方法は、まず1行でいいので書き始めること。すると、なぜか次へ次へと手が動き出します。食事やお風呂も後回しにしたいくらいのやる気が溢れてきます。
となると、最初の1行を書くための環境を作ることが大切です。これを気分や感情に左右されずに行なうことが欠かせません。例えば、記事を書こうかなと思った瞬間にとりあえず=機械的にnoteやGoogleドキュメントの執筆画面を開きましょう。そして1行目を書く。
この一連の行為を自動化するには訓練が必要ですが、慣れればできます。ここは根性論でいくしかなくとも、小さな敷居を超えればいいだけなのできっと可能です。僕はあなたを信じています。
ネタがない→インプットも楽しむ
記事を書き続けたいとは思っていても、書くことがなければどうしようもありません。ネタ切れという難関は記事を書こうとする人全員に押し寄せる試練であり、どうにかこうにか乗り越えられた人だけが生き残っていけます。
ですが、そんなに気を張る必要はありません。あなたが記事を書きたい、書き続けたいと思った最初の動機を思い出してください。そして記事を書く目的を振り返ってください。そこには自身の好きなことや興味のあることががっしりと絡みついているはずです。
だとすれば、好きなことや興味のあることについてもっと広く深く調べてみればいいのです。同好の士の記事を読んで、所感や気づきをまとめてみるのもいい手です。
覚えておいてほしいのは、自分の頭の中にあるネタだけでは絶対に息切れするときが来ること。記事を書き続けるには、常にインプットし続けなければなりません。でも、それはきっと苦にはならないはず。だって好きなことですからね。
また、自分には当たり前のことだから書くに値しないと思っていることでも、他人にとってみれば新鮮で有意義なことかもしれません。意外とこのパターンでネタが見つかり、面白い記事を書ける場合も多いです。自分の判断軸は持ちつつ、ときどきそれを疑ってネタを探してみてください。
記事を書くほどではないと感じるネタもあるでしょう。そういうときはネタとネタをくっつけます。音楽に関心があるのなら、楽曲やアーティストだけではなくファッションやタイアップ作品と関連づけてみるのも面白いでしょう。一見すると関係なさそうなネタ同士でも、接続してみるとぱっとアイデアが花開くことも多々あります。
時間がない→書く時間を決める
ネタもやる気もあるのに記事を書くまとまった時間がない。
たしかに、できれば1本の記事は一気に書き上げたいのでまとまった時間を確保したいと考えてがちです。しかし、そのための時間を確保できずに永遠に記事を書けないままになってしまうと本末転倒。
そこで、「毎日30分だけ書く」といった時間の制限を設けてみましょう。30分だと1本の記事を書き上げられないかもしれませんが、毎日書けばそのうちでき上がります。毎日でなくとも、「月曜日と木曜日に1時間ずつ書く」といったルールでも構いません。
ポイントは定期化することで、これは「最初の1行を書く」ための手段としても有効です。決めた時間しか書かないと制限することで、書きたい欲をコントロールしながら記事を書くことができるのではないでしょうか。
更新のモチベーションがなくなってきた→成長や改善を試みる
記事を書き続けていると、更新に対するモチベーションが下がってきます。あまり読まれない、このままでいいのか、もう記事を書かなくてもいいのでは……。
この悩みは避けられません。一方で、ずっと高いモチベーションを保つのも現実的ではありません。では、いったいどうすればほどよくモチベーションを保てるのでしょうか。
いろいろと方策はありますが、自身の成長や記事の改善を試みるのがおすすめです。よくなっている実感を得ることは、モチベーションを保つのに最適な手段の1つです。おそらく、書き始めたばかりの人は成長や改善の余地に溢れているはずです。
具体的には、自分の文章力の向上が挙げられます。これは誰か継続的に読んでくれる人を見つけないと難しいかもしれませんが、知り合いや書き手仲間を見つけるのがいいですね。コミュニティに属せば、お互いに刺激を与え合うこともできます。
また、noteアカウント自体の改善も一手です。つまり、定めた目的に沿って記事を更新できているか、その目的にどれくらい近づいているかをチェックし、より目的実現に近づくために次に書く記事のテーマや内容を改善していくということです。
ゲームであれば成長や改善は数値化されているので分かりやすいものの、記事の更新ではそうもいきません。ゆえに、自分で数値化できる成長と改善の指標を定めます(1本の記事を書くの必要な時間など)。指標と目標はほとんど同じように思えますが、目標はあくまで目的を実現するのに必要なことで、成長の指標は別に設定しておきましょう。
PVやスキが伸びないと、なかなか成長と改善の実感を得られないかもしれません。その場合、「どういう記事なら読まれるのか」という需要や話題性を検討・追求してみてください。
継続するための手段を整える
以上、記事を書き続けるうえできっと役に立つであろうコツをいくつか紹介してきました。やる気を起こす方法やネタ切れへの対処法、時間のやりくり、モチベーションの保ち方は本当に乗り越えるのが簡単ではない難関です。
そのために、いろんな人が継続する方法論について書いてくれていますし、公式でも「noteの続け方」というイベントを開催してくれています。この記事だけでなく、さまざまなアイデアを参考にして、自分なりの継続術を構築してもらえればと思います。
ちなみに、僕はhappy esportsというマガジンでの記事更新を続けていますが、いまはネタを見つけたり思いついたりしたときに書いているだけです。なので、気負わずそうした気楽な方針でもいいのではないでしょうか。ただ、ネタには常に目を光らせておくことと、書くときはちゃんと書くのが大事です。
【これからnoteで書き始めたい人のための書くこと講座】
(0)宣言編 ←講座の狙い、何が学べるかについて
(1)マインドセット編 ←書き始める前に身につけたい心構えについて
(2)目的編 ←書き続けるために必要な戦略について
(3)準備編 ←決めておくとすらすら書ける手法について
(4)執筆編 ←いい感じの文章に見せるためのコツについて
(5)継続編 ←イマコレ!
(6)承認編 ←多くの人に読まれるための工夫について
(7)実例編 ←実際にどうやって記事を書いているかについて
ここまで読んでいただき、ありがとうございます! もしよかったらスキやフォローをよろしくお願いします。