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nasky
2024年2月24日 16:39
あらゆる欲の果てにある『死』に対して、ほんの少しのきっかけで近づきも遠ざかりもすると感じた。主人公の小島は文をしたためて生活をする傍ら、酒に溺れた末に重度のアル中で入院するところから話が始まる。展開の中でところどころに現れる彼の詭弁、とも言えるアルコール中毒への知識には適度な難解さがあるものの、不思議とするりと頭に入ってきた。彼と同じ入院患者や医師の赤河との軽快な会話がいいアクセントとなり、