シェア
nasky
2024年1月21日 12:59
後書きにもあったような演劇と日常の境を行き来する永田の心情に、自分と重なる部分が多い気がして何度も意識が逸れていく作品だった。自分にとってはある意味目を背けたい経験の数々が呼び起こされては止んでを繰り返し、気がつくとページを捲るたびに物語に溶け込んでいった。慣れてゆくと同時に沈んでいく感覚は、もしかすると誰にでも無意識のうちに定着しているのかもしれない。目標に向かって真っ直ぐに進んでいるうちは