そもそも地鶏ってなに?
こんにちは!青森県産地鶏「青森シャモロック」の飼育から販売までを手掛けている会社の代表をやっているなしえです。少しづつですが、青森シャモロックや弊社のことをお伝えできればな~と思い、初めてみました。お付き合いの程、よろしくお願いします!
青森シャモロック、「聞いたことある」「食べたことある」という方がだんだんと増えており、本当うれしく思っております。とはいえ、青森シャモロック、お値段が高いともよく言われまして。私もこの業界に入るまで同じく思っておりました・・・
青森シャモロックに限らず、地鶏は何故高いのか。そもそも地鶏ってなに?というところからお伝えしていきたいと思います。
今、国内で流通している鶏肉の内、いわゆる「地鶏」と呼ばれる鶏肉は全体の1%しか流通しておりません!1%です!そして「地鶏」は、ほぼ全国各地で様々な種類が生産されていますので、その少ない割合で切磋琢磨しているのです。また地鶏には生産定義が決められており、
(1)在来種由来の血統が50%以上で出生証明ができる素びなを使っていること
(2)ふ化日から75日間以上飼育していること
(3)ふ化後は28日目以降は平飼いで育てること。平飼いとは、鶏舎の中また外で鶏が床や地面を自由に動けるようにして飼育すること
(4)ふ化後28日以降は1平方メートル当たり10羽以下の環境で飼育していること
が求められています。
この生産定義を分かりやすく書くと、
「明治時代までに日本国内に定着した品種の血が半分以上含まれている品種で、ふ化してから約1ヶ月くらいしたら平飼いで育てて、80日以上で出荷。平飼いでは1平方メートルあたり10羽以下の広いスペースで育ててくださいよ!」
となります。
よく鶏の飼育では、ケージと呼ばれる囲いの中に鶏がぎゅーぎゅーになっている光景が流れることがありますが、地鶏ではこれはNGとなるわけです。また、若鶏はふ化から2~3ヶ月程度で出荷されるため、肉質も柔らかく、価格も安価に抑えられるという特徴があります。とはいえ、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点からすると悩ましい部分です。
飼育するスペースが大きくなるほど、飼育期間が長くなるほど価格は高くなるため、どうしても地鶏は高くなってしまうのです。
しかし、広いスペースでのびのび育った地鶏は旨味がたっぷりで、適度な歯ごたえもあり、安価で柔らかい若鶏とは違った魅力があります!
普段使いには若鶏、ギフトや外食などで地鶏を味わっていただければ大変うれしいです!
次回は青森シャモロックについてお伝えしていきます!