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新潮文庫の100冊2023!読書好き女子がおすすめする新潮文庫の本

角川文庫、集英社文庫に続いて、新潮文庫の夏の文庫フェアも始まりました。これで今年も3社勢揃いですね!

3社の中でも1番楽しみにしていたのが新潮文庫。特典でもらえる「キュンタしおり」がかわいいんです!早速手に入れて使っていますが、全4種集めたくなるくらいいい品でした。

そんな新潮文庫のフェア対象商品の中からも、おすすめの本を10冊選びました。他の2社と比べると名作が多い印象なので、気になっていたけど読んだことない…という作品と出会えるいい機会になるかもしれません。

「魔性の子-十二国記-」 小野不由美

ファンタジー界の名作「十二国記」シリーズの第0巻です。転げ落ちるように物語の世界観に没入していく読書体験ができる素晴らしい作品。個人的にはシリーズの中盤で読んでほしい第0巻ですが、物語自体は独立しているので最初に読んでも楽しめます。

せっかくならシリーズ全巻買って一気読みしたい!という人は、こちらの記事で「十二国記シリーズどの順番で読むか問題」に触れていますので、よかったら覗いて行ってください。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」 ブレイディみかこ

イギリスで暮らす日本人女性の赤裸々なエッセイ。オシャレな海外暮らしといったエッセイではなく、イギリスで白人男性と結婚した日本人がどう見られるのか、そんな2人の間に生まれた子供はどんな生活を送るのか、といった部分をリアルに描いていて興味深いです。

「一汁一菜でよいという提案」 土井善晴

家でごはんを作るすべての人に読んでほしい本。料理研究家の土井善晴先生によるエッセイです。徹底して語られる「毎日のごはんはお味噌汁だけ作ればいい。すべての栄養はお味噌汁から摂れるんだよ。」という言葉に救われる人がたくさんいると思います。毎日の献立に疲れた時に読みたいお守り本です。

「ルビンの壺が割れた」 宿野かほる

サクッと読めてとってもびっくりできるミステリ小説。SNSを通した男女のやり取りに漂う不穏な空気にゾクゾクしつつ、衝撃のラストまで駆け抜けていってほしいです。

「BUTTER」 柚木麻子

週刊誌の女性記者が連続結婚詐欺殺人犯を探っていくうちに、彼女の不思議な魅力に引き寄せられてしまう社会派小説です。読んでいるとバターをたっぷり使った料理が食べたくなるので、夜に読むのは危険。でもおもしろさは抜群です。

「最後の秘境 東京藝大-天才たちのカオスな日常-」 二宮敦人

日本最高峰の芸大と言われる東京藝術大学に迫るインタビュー本。最初から最後まで未知の世界との遭遇でした。音楽を専攻している人たちと美術を専攻している人たちとでまったく違う学校生活なのもおもしろい。学生時代のKing Gnu井口さんらしき人も登場します。

「何者」 朝井リョウ

大学生の就活を題材に、人の心の奥底に潜む欲望を浮き彫りにした社会派青春(?)小説。戦後最年少で直木賞を受賞した作品というだけあって、とびきりおもしろいです。ヒリヒリする読書体験になるので、就活中の人は無事に就活が終わってから読んだ方がいいかも…。

「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介

夏といえばこの本ですよね。毎年なんらかのフェアに必ず入っている気がします。少年の夏の大冒険を描いた青春ミステリ。独特の世界観に引き込まれる不思議な読書体験ができると思います。読み終わったあとは誰かと答え合わせがしたくなるはず。そんな感じで布教されていってベストセラーになっているのかなと思います。

「カーテンコール!」 加納朋子

閉校が決まった女子大で、最後の最後まで残った学生を卒業させるための特別合宿を描いた連作短編小説。女子学生たちの抱えた問題に真摯に向き合っていく理事長の熱心な姿にグッとくる青春ストーリーです。最後は涙なしには読めないラスト。

「ツナグ」 辻村深月

死んだ人と残された人を一度だけつなぐことができる少年の物語。ヒット作多数の辻村深月さんの著作の中でも、私はこれが1番好きです。号泣必至なので読み始める前にタオルの準備をお忘れなく。ティッシュじゃ足りないと思います。読んでもらえるとわかると思いますが、単純な感動物語ではないところがおもしろいんです。

最後に

新潮文庫の夏の文庫フェア対象作品の中から10冊を紹介してきましたが、気になるものはありましたでしょうか?

新潮文庫の100冊では1冊購入ごとに「キュンタしおり」がもらえるのが嬉しいですよね!読書好きからするとしおりはいくつ持っていても欲しくなるものです。みなさんもぜひ新しい本との出会いと共に「キュンタしおり」もゲットしてくださいね!

角川文庫と集英社文庫のフェアからもおすすめ本をピックアップしているので、よかったらこちらも覗いて行ってください。



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