練習には思考が大事なのよ。

ドラムをはじめて二十余年。

僕のドラム史上、ツーバスが最も習得に苦戦している技術です。

なにが難しいかって、右左の足が交互に動き続けてくれないことです。

「ドコドコドコドコ」と鳴らせていたと思ったら、
あっという間に「ドッドッドッド」と両足がシンクロしだす始末。

速く動かせるところまでは到達したんですけど、
一向に両足が長時間交互に動くようにならないので、ツーバスの練習に関しては

諦める→また始める

の繰り返しで今日まで来ました。

考えて練習しないと、ただ手足を動かすだけで終わる

さてそんな中、今日も地道にツーバスに取り組もうと思い練習スタート。

ここで「とりあえず動かす」だけやっていてはいい加減進歩しない、と思い、

「なぜ両足が交互に持続して動かないのか」を、足を動かしながら原因を探ることにしました。

この「なぜ」を考えないと問題は解決できないですね。当たり前ですけど。

特にツーバスは持続力とかスタミナなイメージがあるので
根性とか気合とか、精神論に走って思考停止しやすい技…だと思ってます。僕だけかもしれませんが。

かういう僕も、
とりあえず交互に動かなくても5分は続けよう
とか
無理矢理でも動かしていれば持久力とかがついてできるようになるんじゃないか
とか考えたこともありますが、

結局それでできるようになっていないワケなので、この「とりあえず動かし続ける」仮説は間違っているということです。

実際に手足を動かしながら考える

そこで僕が改めて立てた仮説は

  • 左足の動きがまだ鈍い

  • 左足が16分ウラに来る動きに慣れていない

  • ペダルに対する左足の位置

など、左足に関するものです。

ただ、確かにそれらは間違いではないんだけれども、いずれも直接的な原因ではないようにも思うのです。

ということでさらに考えた結果、右手と足の兼ね合いではないか、
と考え、しっかり手も絡めて練習してみることにしました。


右手を8分で刻みながら足をドコドコと動かしてみたところ、

「右手に対して右足がだんだんズレていく」ことが判明しました。

原因はどうやら左足ではなく、右足のようです。

右足がテンポキープできていないため、徐々に左足と同じタイミングの動作になってしまうわけです。

原因は別にあると気づけた

こうして原因を探り続けた結果、
「右足を右手としっかりユニゾンさせてキープする練習が必要」

という新たな仮説にたどり着くことができました。


この「なぜできないのか」を探る思考をしなければ、
きっと僕は今日も次もその次も、とにかくひたすら動かし続けることしかしないでしょう。

思考することでやるべき練習が見えてきます。

多分、多くの人が実はしっかりと考えながら練習しているはずなんですけど、意外と自分の思考に気がついていない場合もある気がします。

まずは自分が「考えていること」に気がつくと、練習の内容もより良くなっていくのではないでしょうか。


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新潟市の中央区・西区を中心にドラムのレッスンを行っている、梨本宜久ドラム教室のHP

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