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薄闇の静けさはいい知れない心地よさがある

 雨戸を閉める前の 薄闇の中にいる

 ひかりはもろく やみはうすく

 本の文字はかすれて見えず 手はくっきりと映る

 静まりかえる空気に重々しい濃密な音を知覚し
 何をするにもしきれない曖昧さにただ存在する

 薄闇に溶けていく 心と姿

 ゆうらり ふれる 心の姿

 ひかりはもろく やみはうすい

 共存とは言いがたい、中途半端な、時間

 この心地よさはなんだろう

 この心地よさはなぜだろう

 薄闇にいる 明るくも暗い

 何もできず 何もしない

 何かする必要もないほどの 安堵とした心地

 ただ そこにいる
 ただ ここにいる

 自分の輪郭をたしかめるだけの 時間

 私は薄闇の中にいる

 私はここに存在する

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ふみ
いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。