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Minecraft Educationでも実験的機能を有効化したい
こんにちは。かけです。
マイクラサークルハマクラさん主催の2024年アドベントカレンダー10日目の記事です。他の記事もぜひご覧ください。
実験的機能をオンにするモチベーション
ずばり最新版のAddonsをEducation版に導入できることです。
Minecraft Bedrock版(Education版も含む)にはユーザが開発可能なAddonというデータ形式があり、配布サイトでは数多くの作品が公開されています。サイトを覗いてみると飛行機や恐竜などといったMobやディメンションなどまるでModのようなコンテンツが開発・配布されています。
このようなほとんどのAddonsは"Upcoming Creator Features"や"Molang Features"などの実験的機能をオンにすることを前提にしています。
しかし、Education版は実験的機能をオンにする設定項目を持ちません。
もしEducation版にそのようなAddonsを入れても動作はしません。
設定項目を持たない理由としては推測ですが、Bedrock版と比較して安定的なバージョンを提供を考えているためだと思われます。実際Bedorck版の更新から2-4ヵ月遅れで同内容のアップデートがEducation版に入ります。そのような状況なので実験的機能のような将来そのまま使われるかも分からない機能を提供するのはもってのほかなのでしょう。
外部ツールで実験的機能をオンにする
実験的機能はワールドごとに持つ値なので、ワールドデータを書き換えるとオンにできてしまいます。注意ですが、この方法は公式が提示しているものでも推奨でもありません。そのため自己責任で、(ワールドなど)バックアップを取って作業を行いましょう。
今回はワールドデータを書き換えるために、vscodeの拡張機能NBT Viewerを使います。
NBT Viewerを使ってEducation版で生成したワールドデータの中のlevel.datを表示したのが以下の画像です。
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このうちのexperimentsが実験的機能の情報を司っています。
では、Bedrock版と比較してみましょう。ワールド生成時に実験的機能を全てオンにしてみます。
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このワールドをNBT Viewerで見てみましょう。
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今度はexperimentsが複数のデータを持っているようです。これを参考にEducation版のワールドを書き替えてみます。
SNBT(NBTを文字列に変換した形式)でコピペすれば作業完了です。
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試してみる
今回はEducation版にM083さんのMagiactor-BedrockAddonを導入してみます
README.mdに記載されていますが、実験的機能のオンは必須のようです。また、ワールド生成前に実験的機能をオンにできないので、生成後に入れます。
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アイテムは追加されているようなのでうまく動作している?ようです。
まとめ
実験的機能がEducation版ではオンにできないこと、その方法についてまとめました。繰り返しになりますが、こちらは推奨された方法ではありません。自己責任での作業になりますのでバックアップなど取ってから作業しましょう。
また、Education版で実験的機能を使うことで多くの展示やイベントなどが主催しやすくなるかと思います。Addonsの開発に関心を持つ機会になることを願ってやみません。