強火で燃え盛り理想道狂人となった者の末路③ ラモラックとディンドランの相互関係が美しいって話

理想道、話の作りが美し過ぎるって思った話なんですけど要素がたくさん詰め込まれてるのに情報が整理されて頭に入ってくるからごちゃごちゃしないけど後から読み返すとたくさん気付きがある。スルメです。

ウェールズ三兄弟と、その家族、そして従者
結社にいる人々の背景と望み
三国同盟辺りに関係してくる証などの話

などなど、で、1番美しいと思ったのはラモラックとディンドランの関係なんすよ。対比とか、カプ的な意味でなくても。

最初は死のうとしていたディンドランに対してラモラックが「生きて」ってお願いしてる。

助けたいから助ける。こう言ってるわけなんですが。
その後死にそうなラモラックに対してディンドランが「死ぬなよ」って言ってる。

死のうとしてた子が誰かに死ぬなというこの図。

誰かに依存してたり縋ってないとどうして生きていいのかわからないっていうのが大きいとは思うけど、置いていかれたくないって思える程の相手になってるって事。目の前で誰かが死ぬのも悲しいのももうたくさんって事ですね、ディンドランにとっても。だから助けたいから助けてる。ラモラックの言葉がそのままディンドランの行動に写ってる。

更に言えば、二人が出会った時ディンドランは異様に軽くなる程食べてなくてもなんとも言わなかったのに、最後にはお腹空いたって思えるぐらい健康になってるっていうのもいい。

ちゃんと目を見て話してくれる相手とご飯があれば健康になれるんだ…。

裕福な家に生まれて愛情たっぷりに育ったけど孤独な道を進んでるラモラックと、親に抱き締められた記憶すらなく利用されるだけだったけど誰かと一緒に歩みたいと思えるようになったディンドラン。

名前すら呼ばれなかったディンドランの心を救い、理想を諦めかけたラモラックにもう一度立ち上がる為の命を救った。お互いがお互いを助けてるんだよな。

っていう全体的に相互関係が美しい。
ので、三国同盟関連ストーリー完結してもどっちかが死ぬとか悲しい別れはしないでほしい。したら残された方もたぶん生きられない。
結社に加担した事は裁かれていいから…Cygamesさん、グランブルーファンタジー…何卒よろしくお願いします…。

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