uni-motionを安定化させるTips
uni-motion Tips
フルボディトラッキングのトラッカーはいずれも癖があるのですが、
uni-motionを安定させる為に半年色々やってみたまとめです。
少しでも悩む人の助けになりますように。
準備編
0.ドライバ、ユーティリティはあまり悪さしない
おかしいと思ったら1つ古いバージョンにするのもアリ。
VRplay用に場所を確保します。(広さはお好みで)
1.とりあえず言われた様にセットアップする
最初のケース組み立てとかめどいですが我慢。
2.スマホがあれば「方位磁針or周囲磁気表示アプリ」を入れる
後々しょっちゅう使います。まずVRプレイ領域の磁気を探って、強力に磁化しているもの(金属、スピーカー、モーター、留め具等)があればよけておく。
3.電池6本は、アルカリで20時間くらい持ちますが磁化を一定にするにも充電池の方が望ましいかも知れません。ちなみに充電器を置く場所の付近の磁気も調べて、磁化してるものがあれば遠ざけておいてください。(でないと徐々に電池が磁化していく)
4.受信機(uni-station)は1mほどしか電波が届かなかったりします。必要ならUSB延長ケーブル(USB2.0でよい)でVRplay領域まで近づけておいてください。
ちなみに受信機(uni-station)の電波は「USB端子と反対方向に出る」ので、そっちをVRplay領域に向けて下さい
初回起動編
1.ドライバを入れ受信機を繋いで電池を入れます。番号確認とかシール貼りがめどいですが我慢。
2.VRplay領域の腰-胸くらいの高さで説明通りにキャリブレーションしてください。
「スイッチを切る」は電源ボタンを押すことです。電池を抜くとキャリブレーションデータは保存されません。
3.胸トラッカは「思い切り上」につけます。ベルトは「脇の下」に通すくらいで、女性なら乳房の上に通すくらいの場所に装着します。
(斜めになっても構いません。なるべく固い所(骨)にくっつける様に装着します。)
4.逆に腰トラッカは「思い切り下」につけます。恥骨のあたり(骨のあるあたり)につけると呼吸で揺らぎません。
5.#4,#6の下腿部トラッカは膝の直下くらい、脛の全面やや内側の固い骨のところにつけると安定し落ちにくいです。
※胸トラッカ、大腿部トラッカが落ちやすいので、サスペンダーとかガーターベルトで落ちないようにすると楽です。
6装着したらソフトウエアを起動します。
電源は、電池を抜いている場合は電池を入れれば自動で入ります。電池がすでに入っている場合は電源ボタンを一瞬押します。判りにくいのですが、数秒後一瞬LEDが真っ暗になってから点灯し起動します。ここまで数秒かかるのでONにしたかどうかわからない場合は慌てず10秒待ってください。それでLEDがONにならなければ押し損ねです。
重要 全部電源が入ったらそのまま20秒待ちます。安定します。
電源が入ったらuni-motion checker を起動し、センサが6つ認識されているか、(つまり電池電圧やフレームレートがそれっぽく安定して表示されているか、自分が回った時に全てのセンサが回るか)を確認します。
・センサが認識されていない場合は接続/切断ボタンが「切断」になっているか、COMxが間違っていないか(COMxが複数ある場合は他のに切り替えてみてください)を確認してください。
・自分が動いていないのにふらついたり、勝手に回ったりするセンサがある場合はうまく行きません。センサの問題を解消するか、強行するか..
センサが6つ認識されていたら、一旦「切断」を押し、uni-motion checker を終了させ、uni-studio をすぐに起動しキャブレーションします。(数分間が開くとセンサがタイムアウトして電源が切れます。切れたら電源投入からやり直してください)
キャリブレーションは、最初は詳細キャブレーションでIポーズ,Sポーズどちらも行ってください。
Iポーズはセンサに上下方向を認識させ、Sポーズは前後方向を認識させます。(その為どんな方向に取り付けても動作する。)
どちらも3秒待ちますが、「3秒の間のデータを平均化する」のではありません。『3秒後の一瞬』のデータだけが使われるので注意してください。
・キャリブレーション直後のチェック
uni-studio の3D画面でヒトガタが出ていると思います。これで動きをチェックします。
.片足づつゆっっくりと腿上げ、下腿を前に伸ばす、を行います。足が斜めにねじれていないかを確認します。
.上体をゆっっくりと前に倒します。この時上体が捩じれたりしないか確認します。
.右、左に体の向きを変え、同様のチェックをします。
※数秒くらいの長さで体がねじれて行く場合は磁気センサが周囲磁気を誤認して誤った方向に修正しようとしている状態です。スマホの方位磁針or周囲磁気表示アプリでそのセンサ近辺の磁気を確認して、怪しいものを消磁するか、距離を離してください。
場合によっては電池の消磁、電池の交換、そのセンサの磁気キャリブレーションのやり直し、が効果あります。
場合によっては逆に付近に磁石を置いて、周囲の地磁気を強化すると安定化に効く場合もあります。
・安定したらVRChatを起動します
QuickメニューのSit/Stand だったところがCalibrateFBT になっています。
そこをクリックするとキャリブレーションミラーが出現しアバターがTポーズになります。頭を動かして胸 同 両膝 両踵がアバターの胸 同 両膝 両踵にあるかどうか確認し、両トリガを引きます。
.ミラーの前でアバターの動きを確認します。
・調整
足の曲がり具合等の調整にUser Real Hightを設定します。
定規アイコンをクリックするとHMDの現在の高さを元に自動設定しますが、これは補助と考え、ここから自分で設定した方が良いです。直立時にアバターのひざがちょうど伸びるくらい、前横に手をいっぱいに伸ばした時にアバターのひじが丁度伸びきるくらいが基本ですが、アバターによっては手足の長さが色々なので、そこは好みで調整してください。
・重要 たまにかかとトラッカがアバターの膝の位置のデータとして使われる等とんでもない場所のデータに割り当てられる場合があります。
Quick menu -> Setting ->Tracking&IK の、Caribulation VisualsをON(◎)にしておいてください。するとキャリブレーション時にどのトラッカがどの部位に割り当てられるのかが線で表示されるので間違いを防げます。
日常のTips
.uni-studioは画面の隅に出しておくとよいです。トラッキングがズレたかな?と思った時に確認が容易で、更にVRChat,uni-studioどっちでズレたかも(uni-studioの3D画面でズレていなければ、VRChatのキャリブレーションだけでよい)判ります。
・ズレの対策
.磁気補正、ハイブリッド、共に本来ならONにした方が安定する筈ですが、磁気補正がうまくかからない傾向があるので、ズレが酷い場合はOFFにしてみるのも手です。
.数秒くらいの長さで体がねじれて行く場合は磁気センサが周囲磁気を誤認して誤った方向に修正しようとしている状態です。スマホの方位磁針or周囲磁気表示アプリでそのセンサ近辺の磁気を確認して、怪しいものを消磁するか、距離を離してください。
.場合によっては電池の消磁、電池の交換、そのセンサの磁気キャリブレーションのやり直し、が効果あります。
.場合によっては逆に付近に磁石を置いて、周囲の地磁気を強化すると安定化に効く場合もあります。
.電池の個別の磁気が影響する場合があります。馬鹿馬鹿しく見えますが電池に番号を書いておいて使うトラッカを固定しておく と安定しやすいです。
.それでもダメならトラッカを回して取り付けます 。上に書いたようにuni-motionはIポーズ,Tポーズで上下方向、前後面を認識するので、どんな方向に取り付けてもキャリブレーションが済めば動作します。なので上下逆、表裏逆を試してみて、安定するならその位置で運用します。
横にしてもOKです。Airpodのケースがuni-motionセンサがすっぽり入り、しかもやや大きめなので横向きにでも固定できます。100均等でAirpodsのケースを買ってきて穴開けてベルトに通し、向きを色々変えて(例えばドリフトした後の向きが正しい体、足の向きになる様に、入れて回して)運用するのも安定させやすいです。
.(数日遊んでいると段々馴染んでくる場合もあります..殆どオカルトですが)
あなたのフルトラに幸いあれ
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