見出し画像

うさぎの動物病院②

引っ越し先で定期検診と鬱滞の時に見てもらえるような先生探しが始まった。

口コミを見ると勿論千差万別、色んな角度からのコメントがある。前回の無愛想だけど腕が良い先生なんかは特にクチコミだけで見つけるのは至難の業である。

③一人経営の白髪の先生
はじめに書いておきたいのだが、今回ウサ吉には大変申し訳ないことをした。
言っちゃ悪いがもう二度と行かない。という病院を飼い主である私が選んでしまったのだ。
ホームページでは犬、猫、ハムスター、うさぎ、小鳥、蛇、トカゲ、カメを診ることができるという。口コミは賛否両論で大満足と、治療への文句がどちらもあった。
しかし、いくつかの少ない候補の内で、口コミ数が多く、平均評価が高いこの病院を選んでしまった。心のどこかで2番目の動物病院で当たりを引いてしまったばかりに、ぶっきらぼうだけど動物愛が強いいい先生に違いない。という極めて主観的で根拠のない自信を持って選んでしまったのだった。

行ってみると、電話、会計、診察全てをお一人で回しておられた。「ウサ吉はビビリなので目の前でやって欲しい」と申し出たが「まぁうさぎは暴れますので診察時間を短くする必要があるのでね…」と会話もそこそこで奥に連れて行ってしまった。
帰ってきたウサ吉は、見たことがないくらい荒い呼吸をして(音が聞こえるほど)みた瞬間奥に連れて行かれるのを止めなかった自分を悔やんだ。
「いやー暴れました」の言葉にメガテンになる。
ウサ吉は家族全員が認める内弁慶である。
元気だけれどビビりなので、外では借りてきた猫ならぬうさぎになって、ジタバタしたところは一度もみたことがない。
「どれだけホールドが中途半端なんだよ。」と心の中で悪態を着いたが、もう終わってしまったことなので素早くお会計を済ませてウサ吉を家に連れ帰りたかった。ウサ吉をケージに戻す時の様子も、とても雑で、「あーこの人は畜生として扱ってるんだな。」と悲しくなった(畜生ではあるんだけどさ。)
家に帰ってわかったことだが、ほとんど爪が切られていなかった。もう、本当にウサ吉には怖い思いをさせただけで申し訳なく、もう二度と行かない、と強く心に決めた病院だった。

④最後に、今日行ってきた動物病院
昨日からうんちの出が悪く、診てもらいに行った。先生はうさぎを飼っているらしく、うさぎ飼いの口コミも良いようだった。ただ、口うるさい、飼い主に批判的。という口コミもあったので心を強くして向かった。

先生の印象は、こういう言い方は良くないとわかっているのですが、陽キャと隠キャどちらのグループにも属していた頭の良い人という印象。
うさぎにとって良くない行動を飼い主にはっきり嗜めつつ、治療方針を伝えた上で、最終的な判断を飼い主に委ねる。という感じである。
とにかくよく喋る。
が、そう感じた瞬間、「ウサ吉を診ずに長々と話してすみません。けれど、初回はこうやって、こちらの診察方針やウサ吉のこれまでの受診歴を聞いて、今後どういった方針をしていきたいかをすり合わさせて頂いています。次回からは直ぐに診察に入りますので」と。
心を読まれた笑、と思いつつ、納得した。

驚いたことに話している間、診察室でウサ吉は今までにないほどリラックスしていた。
その後の助手さんと先生による診察もスムーズで、ここならお任せできると思えた。

やっとウサ吉のかかりつけ医が決まった。
うさぎの病院は情報が少なく、地方に行けば行くほど選択肢が限られていく。

今後は、極力定期検診以外ではお世話にならないように努めて、ウサ吉にストレスフリー生活を送らせてあげたい。


いいなと思ったら応援しよう!