さらば、冠城亘(相棒Season20 総括など)
お久しぶりです。
年が明けてからドタバタしてたりヒスイ地方でポケモン集めてたりしていました。
相棒Season20、完。
そして、冠城亘が卒業……公安調査庁への異動となりました。
サルウィンへ向かう事となった亀山君。
半ば脅しに近い形で警察庁へ異動させられた神戸君。
闇に落ちてしまい、法の裁きを受ける身となったカイト君。
理由はどうあれ、右京さんはいずれも「来るもの拒まず去るもの追わず」のスタンスでした。
その右京さんが、この言葉。
しかも、冠城君は法務省からの出向で、当初右京さんからも「お客様」という扱いを受けていました。
その右京さんの意思を変えた。
それだけの信頼関係を、2人は築いていたのです。
冠城君が公安へ移ることとなった理由の中には、もしかしたら「社美彌子と社マリアを守るため」といった理由があるのかも知れません。
異動を提案した日下部彌彦は、もしかしたらそれを分かっていての提案だったのかも知れません。
けれども冠城君は(仮にそうだとしても)そういった理由を表に出す事はありませんでした。
元々彼は、官僚コースから脱落して正式に警視庁特命係となっても後悔する様子など皆無と、興味や関心に正直な性格です。
中年でも荒野を目指したいから……そんな理由で去っていく方が、彼らしいとも言えます。身も蓋もない事を言えば殉職じゃなくて本当に良かった。
そして。「相棒」と呼べるかは所説ありましたが、青木年男も内庁へと異動することになりました。しかも何やら、衣笠副総監にとって痛い腹の内を抱えたまま。
警察嫌いでありながら、右京さんや(特に)冠城君をギャフンと言わせるために警視庁サイバー課に勤務していた彼。
彼もまた、冠城君との付き合いの中で変わっていったのかも知れません。
冠城君は公安、青木は内庁。
メタ視点で見た場合、今シーズンでかなり右京さんの後ろ盾が強固になったように感じられます。
そこに神戸君、カイト君の親父さん、人が変わった内村刑事部長など、後ろ盾の強さはひと昔前と比べるとその比じゃありません。
まだまだ続けるつもりであろうドラマ「相棒」。
次はどんな物語が展開していくのでしょうか。次の相棒はどんな人になるのでしょうか。
恐らく「一人でいることに耐えられなくなってしまった」状態であろう右京さんの心の隙間を埋めるのは、どんな人なのでしょうか。
いやほんと。スコットランドヤード時代の相棒・南井十の末路が不意に頭を過ぎりました。誰か傍に居ないとどうにかなってしまいそうな……そんな「人間らしさとも言うべき脆さ」が杉下右京に芽生え(てしまっ)た、そんなSeason20でした。
例年通りならSeason21は多分10月半ば。その時が今から楽しみです。
おまけ
Season20・好きな話5選
その1:1・2・3話「復活~口封じの死・死者の反撃・最終決戦」
ひとこと:最後の演出はやっぱりズルい
その2:8話「操り人形」
ひとこと:この後味の悪さもまた、相棒らしさ
その3:9話「生まれ変わった男」
ひとこと:オカルトじみた話の真相に舌を巻いた
その4:17話「米沢守再びの事件」
ひとこと:元レギュラーが再登場する話にハズレ無し
ところで米沢さん。刑事部長、かなり人変わってたでしょ?
その5:19話・最終話「冠城亘最後の事件―仇敵・特命係との別離」
ひとこと:既に書いた通り
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