見出し画像

大丈夫? あの鶴田翁助を破った男だよ?(相棒Season20-正月SP 感想)

はじめに

画像1

変わっちまったな、刑事部長……(良い事ではあるんだが)

遅くなりました、相棒Season20-11・正月SP「二人」の感想です。
今回のテーマは「記憶喪失」「雇用問題」。冠城君卒業が公式から発表されていましたが、その布石になりうるエピソードも盛り込まれた1話でした。

爆発等の派手さは抑えつつも、面白さは折り紙つきだった今回ですが……どうやら脚本絡みで物議を醸したそうで。

https://ameblo.jp/gralphan3/entry-12718296806.html

こちら、今回の脚本を手掛けた太田愛さんのブログ。どうやら、当初と異なるシーンが差し込まれていたようで。

右京さんと亘さんが、鉄道会社の子会社であるデイリーハピネス本社で、プラカードを掲げた人々に取り囲まれるというシーンは脚本では存在しませんでした。
あの場面は、デイリーハピネス本社の男性平社員二名が、駅売店の店員さんたちが裁判に訴えた経緯を、思いを込めて語るシーンでした。

えらく派手にやってるなーと思っていたら、こういう出来事が裏であったようで。

脚本が撮影現場でかわっていくことはよるあることで、今回も楽しいアドリブ満載でした。

との事なので、まあ現場でアドリブが暴走した結果……なのでしょうが。どこの業界でもこういった沙汰は起こるんですかね。

……さて。気を取り直して感想へ。
スマホを落とした少年と、その友人。二人が見つけた記憶喪失の老人が、今回の事件に大きく関わって行きます。

老人の正体は最高裁判所の判事・若槻。ある裁判の結果を握りうる、重要な人物でした。
彼が記憶喪失となったのも、その裁判の結果を動かそうとした議員・袴田……の秘書・結城によるもの。彼はこの時点で「殺してしまった」と思っていましたが、実は生きていたというパターンでした。

とはいえ、結城が殺したと誤認するのも無理はなく。若槻判事を匿うのに一役買い、彼の遺体を海に遺棄したと偽り結城を脅す人物・遠藤がいたのです。音声抽出して脅迫、間違いなく死ぬよなーと思っていたら案の定殺されました。刑事ドラマでそういう脅迫する人はだいたい死ぬんよ。

先の少年のスマホは、結城が拾っていました。「若槻判事を襲った光景を少年たちに録画されていた」というところから、音声データの大元がこのスマホにあると考えていたからです。そして、結城の牙は少年へと向かいます。

点と点が繋がらず、特命係にも事件の全貌が掴めなかった今回。遠藤殺害と老人の一件が線で結ばれた事で全容を把握しますが、事態は急変。
結城は、少年・新と若槻判事を拉致監禁していました。一足遅かった。

この時、新たちを見張っていたのは出雲であり、それを指示したのは伊丹でした。しかし、捜査の過程で伊丹は出雲を見張りから外してしまっていたのでした。この采配ミスは自分の責任だとキッパリ言い切った伊丹。最初はぎこちない間柄でしたが、今では良い関係を築けているようで何より。それにしても伊丹、SPや映画になると致命的な采配ミス起こしがちな気がする。

賭けとなる一手でしたが、右京さんの提案で警察側は袴田議員を召喚。彼の口から、結城へと説得を試みさせた……というのは建前。
実際のところは、袴田と結城が繋がっていた証拠を引き出す=「秘書が勝手にやっただけ」と言わせないようにするという策を張っていたのでした。
結果、ボロを出して袴田はお縄に。冠城や捜一たちの尽力で、新と若槻判事も無事救出。事件は収束したのでした。

画像2

録音されている状況下でとんでもない失言をかましお縄となった袴田議員。右京さんに対して「いずれ決着を」と啖呵を切っていましたが……いや、この時点で決着ついたようなモノじゃないんですかね?
しれっと再登場するような言い回しですが、既に音声証拠握られている状況下でどう足掻くつもりなのでしょう。そういえば、袴田議員も鶴田翁助も同じ政党だった気がしますが……何かやらかすつもりなんでしょうかね、この一派。官邸の椅子から警察側に方針を言い放つ社美彌子といい、内庁絡みでまだ何か起きそうな気配がします。

今回の正月SP。いつものような派手さはありませんでしたが、子供と老人の奇妙な友情、スカっとJAPAN顔負けの展開等、面白さは健在でした。

最後に

画像3

結局この人なんだったんだろう……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?