ビー太郎(推定13~14才)について
ビーちゃんは私がこの活動を始める前からここで保護されて里親を探し続けている主です。
私がまだ啓蒙活動スタッフだった頃は一時預かりさんのお家で生活していて、なんなら引き取るんじゃないかって雰囲気だったそう。
でも、渋谷事務局を立ち上げた頃(昨年6月)に
「一時預かりをもうできません。」
と言われ、渋谷事務局で保護することになったのが彼との出会いでした。
とても温厚で怒ったとこなんて見たこともなく
かなりクールで、人懐こいとも言えないし
犬と仲良しってタイプでもなかった。
個人的な予想としては、この性格だしビーグルって好きな人は凄く好きだから
比較的早く里親見つけられるのでは?と思っていましたが、なかなか見つかりませんでした。
いつ頃か忘れたけど、昨年12月かな?
口からヨダレみたいな血を出すようになり
歯石のせいかなと思い、病院に連れていきました。
先生に歯石除去手術が必要と言われましたが
年齢と元々悪い心臓の負担を考えるとかなり悩みました。
でも、口が痛いままは可哀想だねって話し合った結果、手術をしてもらうことにしました。
無事に手術が終わり、お迎えに行った際に
「口内に腫瘍が見つかりました。取れる部分は取りましたが、口内の手術はできないので残っています。また腫れてくるでしょう。」と言われました。
それからみるみる顔の形(右側)が変形していき、
元の顔がこんなに可愛かったのに
こんなブサイクさんになりました。
今はもっとひどいです…
元々お散歩が大好きな子なので、今でも
ゆっくりお散歩はしてます。
ですが口が痛むのかご飯はどんどん食べる量が減っていき、現在は2時間に1回のペースでタールのような下痢と、ときどきタールのようなゲロをします。
うんちの匂いはしません。
もうそろそろお別れなんだなあと感じています。
2人で事務所に住んでいるので24時間どちらかが見ています。
今は私が夜起きていて、お世話をしています。
私が小学1年生の時にうちに来たタローという
黒いラブラドールは12才の頃に胃がんになりました。
みるみる痩せていき、抱っこできなかったのが嘘みたいに軽々とできてしまったときはかなりつらかった。
その時高校生だったわたしは夜遊びがブームで毎度親に怒られていて
タローが亡くなる日も終電で家に帰ったのですが、待っていてくれたみたいに私の前で亡くなりました。
その当時のことを振り返ると、自分のことばかりでタローの介護なんてほとんど親に任せきりにしていて、本当に後悔しています。
今ビー太郎がこの状態になって、タローのときにできなかったことをできる限りしてあげたいと思っています。
それは多分自己満足なんでしょうけど。
本当は里親さんの腕の中で幸せな最期を迎えて欲しかった。
でも、事務所で活動スタッフみんなに愛されて見守られて最期を迎えるのも悪くないかもしれないと思っています。
だってみんなビーちゃんが好きだから。
命は本当に尊いです。
それがどんな生き物でも。
子犬、子猫から見守っていなくても一緒に過ごした時間が短くても信頼関係は築ける。
犬や猫はとても素直で、こちらが心を開けば
必ず答えてくれます。
里親さんが見つからなくても最期はわたしが側にいれるように、できるだけ頑張りたい。
親にはなれなくても一緒に過ごした友達として見守っていたい。
そんなことを考えながら今日は7時まで頑張って起きます。
子犬、子猫が欲しい。
老犬、老猫だと一緒にいれる時間が短い。
そんなこと言わないで。
思い出は短期間でも作れます。
いかに濃い思い出にするかが大事。
介護もコミュニケーションです。
抱き抱えたら体温や心臓の音を感じれるし、顔を見れば表情の変化を見ることができる。
最期まで一緒に過ごすことで命を知ることが出来ると思います。
わたしは、自分の子を含め今回が2度目の介護ですが、わたしも歳を重ねた分、以前とはまた違うことを学んでいます。
その子それぞれで教えてくれることが違うんですね。
小さい子供がいる家庭なら、子犬や子猫を飼うのがいいと思います。
私がそうでしたが、生き物に優しくするということを自然に学べます。
ある程度歳を重ねた方は是非老犬や老猫を飼ってください。
お散歩も子犬より楽になるし、そっと横に寄り添ってくれる姿に癒されます。
ペットショップではなく保護する選択肢もあることを知って欲しいです