諧謔日記その28:アド街を見た

「アド街ック」という造語の意味は全くわからんのだが「天国」とか言ってるくらいだからいい所なんだろうなぁとは思わされますよね。「出没!」っていうのも小気味いい。
数か月前に、オワリズム弁慶で活動を共にするキーボーディストのバス☆ガイド先輩が「アド街で加須やる」と妙な喜び方をしていた。ぼくは加須のことを「ドヤ顔でうどん捏ねてる村」程度にしか認識していなかったのだが、大先輩のド地元となると俄然興味が湧く。アド街を見た。ドヤ顔でうどん捏ねてた。バス☆ガイド先輩は満足そうだった。
あのときのバス☆ガイドのことがちょっとうらやましかった。それが早くも似た体験ができることになるのかもしれない、とわくわくした。

そんなわけで先週のアド街がなんと私のド地元である西谷にスポットを当てていたもんだから、見た。よくぞあんななんもねぇ所に取材に来てまるで魅力たっぷりのように1時間尺の番組にしてくれたもんだと感心しました。制作の健闘を称えたい。
アド街のCm調(弩級のマイナー、という意味だ)の土地が紹介される回は少なくない。おそらく、視聴者の大半はその土地のことを何も知らない。何も知らないひとと地元のひとを同時に楽しませる番組作りってマジですごくね?おれはあの西谷の回を見て「こんなきれいじゃないよ!笑」「畑なら瀬谷区とか泉区とかのほうがすごいから中途半端なんだよなぁ~笑」「もっと良いラーメン屋教えてあげたいwww」「なんて美しい風景」「あっ懐かしくてちょっと泣きそうかも」といった安定しない感想を抱いた。きれいなVTRに対してスタジオの芸能人どもが小馬鹿にしたコメントばかり吐くのも、地元の人間ならではの感情なのだろうなぁなどと、今まで気付けなかった出演者側の心の動きまで見えるようになってしまったのか、おれは。すごいな。番組の見え方変わっちゃうね!滅多に見ないですけどね。
ちなみに、1位はどうせ西谷駅が優勝なんだろうなぁとか思っていたら(築地本願寺特集第1位は築地本願寺!みたいなことを平気でやりまくる番組なので)まさかの駅前商店街のち~せ~祭りでガキどもが神輿を担いでいる様子が紹介されて呆気なく終わった。ついでに「次回は亀戸!」ときたもんだ。ゲストは田中圭に持田香織。ふざけてんのか。勝てるわけがない。満足しますた。今回はここまで。

~ほそく~
「おまえド地元は鶴ヶ峰じゃないの?隣駅のくせにド地元ヅラすんな」みたいなことを言われましたが鶴ヶ峰も西谷もド地元です。高校大学が二俣川方面だったからそっち寄りの鶴ヶ峰駅をメインで使ってただけで横浜方面に出るときは西谷駅から乗ってましたってくらいどっちもド地元と言える中間地点の出身です。ご容赦ください。ほな。


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