ライティングAIと文章を書くニンゲン。
AIが流麗な文章を書けてしまったら
「文章を書くニンゲン」なんて用済みの不用品になるんじゃないの……?
そんな不安を持ったことはありませんか?
私は持っていました。
人よりちょっと文章を書くのが得意という自負もあり、
「ライティングをしてくれるAIが存在するらしい」
などと聞いても、私は少し前まで、
「AI?そんな軟弱なものしんじられるかっ!私は部屋に帰らせていただく!」
などと、
名探偵モノであればまっさきにやられてしまいそうなことを考え、自分の殻に閉じこもっていました。
正直に言います。
怖かったんです。
AIに、自分のアイデンティティを侵されることが恐ろしかったんです。
文章を書けない人がAIを使いこなすことにより
あっという間に私の真横に立ち並んでくることを考えて、震えていたのです。
同志の皆様、お疲れ様です。
日夜、怪しい文章を書き続けているなるせと申します。
最近、
やれ「文章はAIに書かせたらいい」だの
やれ「コンテンツはAIに手伝ってもらえれば一瞬」だの
巷ではいろいろ騒がれてますよね。
私も少し前まで、
「へぇ、ライティングしてくれるAIがいるんだ」
くらいの聞きかじりの情報を持って、
全力でAIから逃げていました。
だって怖いじゃないですか。
「文章が書ける」というのは一つのスキルです。
我々が研鑽してきた技術であり、誇るべきものです。
言ってしまえば、コンテンツを作る際に
「寄る辺になるモノ」
と言っても過言ではないかもしれません。
それが「AIに取って代わられてしまえば」
我々の存在意義など、なくなったも同然ということになってしまいます。
この不安があるがために、
「AIなんて軟弱なモノに頼れるかっ!私は一人で部屋に籠らせていただくっ!!」
などという冒頭にもあるセリフを述べていたのが、この私です。
でも、
逃げてる最中にも、ずっと感じていることがありました。
本当に、
逃げてるだけでいいんだろうか?
私がどれだけAIから逃げようと、
AIはすでに時代を走り始めているんです。
だとすると、
このまま手をこまねいているだけでは
時代に置いていかれるだけではなかろうか?
AIから逃げて続ける日々で、
私の中にはそんな不安がずっと燻っていました。
そんな折です。
私は、私の尊敬する大河さんが
「AIにコンテンツメイクさせればいいじゃない」
というコンテンツを出しているのを発見しました。
葛藤はありました。
大河さんのコンテンツであれば見てみたい。
しかし、私はAIから逃げたい。
数日悩みました。
悩んだ結果、私はとある結論を出しました。
このままAIから逃げるにしろ、迎え撃つにしろ、迎合するにしろ。
「やはりAIを知らなければ対策も立てられまい」
ここでようやく、
私はAIと対峙する覚悟を決めたのです。
ということで、
今回、繰り広げるお話としましては、
私と同じように、
AIに対し不安を感じ、
AIを遠ざけてしまった人に、
実際のところ、
AIはどれだけのものが書けるのか?
AIが書く文章とはどのようなものなのか?
というところを明らかにすることで
我々、
ニンゲンに残されている『道』
というものをつまびらかにしたいと思います。
”仮想敵AI”の実力
“仮想敵AI“を我が家にお迎えして数日、
私は、AIが本当に只者ではないことに気付きました。
AIは、本当に優秀でした。
少々無機質な文章を書く傾向がありますが、それを差し置いても
「全人類を優に置き去りにするレベルで筆が早い」
という突出したスキルを持っているため、
「私は部屋に帰らせていただく!」などと供述していた男が、
舌の根も乾かぬうちに
「この人(AI)さえいればコンテンツなんてすぐでける」
などと言ってしまうほどでした。
しかし、
そんな彼(AI)にも弱点はありました。
人の心の機微がわからない。
だからこそ、
人の欲求や購買意欲を刺激するセールスレターの類は書けそうにない、
というものです。
この部分においてなら、
私は「AIには絶対に書けない文章」を書くことができると確信したし、
AIには負けないはずであるとも思いました。
ただ、
別の思いがあったのもまた事実です。
AIと触れ合ったことのある人は、
最初は口を揃えて同じようなことを言うんです。
確かにこれらは、
明らかなAIの「弱点」でもあり、私が抱いた感想でもあります。
だからこそAIにはセールスレターが書けないという結論に達したわけですし。
でも、
私は天邪鬼な気質があるので、思ったんですよね。
いや、本当にそうだろうか?
AIがここまで優秀であるのであれば、
セールスレターもなんかこう、
うまいことすれば書いてもらえるのでは……?
だから思いついたのです。
「じゃ、AIと勝負しよう」
AIとなるせ、
どちらが読み手の「購買意欲」を奮い立たせることができるか?
そして、この「私闘」を赤裸々に語ることで、
AIを恐れている同志にAIの実力を知らしめ危機を知らせつつ、
ニンゲンとしての尊厳を少しでも保とうという矮小な試みです。
お題は「スタバのコールドブリューコーヒー」です。
このコーヒーに対して、
AIと私、
どちらがより多くの興味を惹くことができるか?
という勝負です。
私には勝算があります。
だからこそ、まずはAIの実力を見てください。
先行 AI
これは、私が一番最初にAIに書いてもらった
「コールドブリューコーヒーの紹介文」です。
この、
スタバのパンフレットに載っていても違和感ない文章を、
AIがものの1分もかけずに書いた、と言われれば驚きませんか?
とはいえ、
「プロのバリスタが作る」や、「特別なコーヒーを体験」
という少しだけ目を惹く表現はありましたが、
全体としてはさすがに味気ない感は否めません。
これでコールドブリューコーヒーを「飲みたい!」と思う人はいそうにありませんから、「欲求喚起、興味喚起」を目的とした文章としては明らかに失敗です。
そこで、私はAIに少しだけ注文を付けくわえ、
また新たな「紹介文」を書いてもらうことにしました。
最初に書かせてみたものが「機能美」に寄っており、
彼(あるいは彼女)が得意とする分野は明らかに
機械的な説明、無駄のないシンプルな訴求であることが見て取れたため、
シンプルに魅力を箇条書きしてもらった結果がこうなりました。
なかなか良い所をついています。
これ単体で「セールスレターや紹介文」とするには弱いですが、
それらに組み込む「素材」としては間違いなく優良です。
何より、これが「一瞬で」作成された文章であると知れば
文章を書く人ほど、その脅威のほどがわかるはずです。
これは、話題の指定さえ変えれば、
こういった「セールスレター」の「素材」を、
いつでも一瞬で引き出せるという事実に他なりません。
ただ、我々ニンゲンがまるで「アイスコーヒー」を知らないことが前提の物言いはひっかかるものがあります。
どうも彼は、度々こういう
「前提条件の食い違い」
をあらゆるところで発揮する悪いクセがあります。
またそれに加え、
確かに彼はコールドブリューコーヒーの魅力を語ってくれていますが、
よくよく読んでみると、
「スタバのコールドブリューコーヒー」である必要がない、というのも一つのウィークポイントです。
これは私の操作がまだ未熟なせいもありますが、
彼に依頼するたび、
このように、
こちらの意図するところと乖離するという現象が度々起こります。
ただし、
この乖離が今回のように「デメリット」となることもあれば、
自分が思わぬところに気付かせてくれる「メリット」となることもあります。
彼には彼の視点があり、思惑がある。
そう思えば、この乖離はあって当然であり、
むしろ彼がひどく明後日の方向をむいてしまう場合は私の指示が至らぬせいであると言えるでしょう。
すでにAIと触れ合っている人がいれば共感してくれると思いますが、
AIに指示を出していると、
割と少なくない頻度で
「普段は優秀なのに、ときたま何故かとんでもないミスをするどこか常識がズレているバイト君」
を相手に指示を出しているような感覚に襲われます。
しかし、彼が優秀なことに変わりはないので、
何か不具合が出るのだとしたら
「指示が悪い」せいだということは間違いないでしょうね。
それはそれとして。
実験をここまで進めた私は、
とある真実にたどり着きました。
はっきり言います。
書くものがセールスレターだからとかではなく、
AIを、
普通に使えば
書ける文章は全てこのレベル止まりになるでしょう。
つまり、
文章を全く書くつもりのないニンゲンが
AIに文章を書くことを丸投げした場合、
私が先ほどお見せした
・無機質で
・味気なくて
・機能美に偏った
そんな文章しか出てこないと思います。
ただし。
これは、
「文章を書けないニンゲンが使ったら」
の話です。
もし、
文章を書けるニンゲンが使えば?
更に言うと、
もし、
文章を「デザイン」することに長けたニンゲンが使ったら?
私がそうだというわけではありません。
そして、未だAIを使いこなしているとは言えません。
しかし、
そんな私でも、
このバケモノの「実力の片鱗」くらいは表すことができる、
ということを、次の文章で証明したいと思います。
いかがでしょうか?
この人はおススメの飲み方を三つ提示してますが、
明らかに❸シロップを加える、というところの説明だけ
やたらと力が入っています。
「こいつ絶対シロップ加えて飲むの好きやん」
というのが透けて見えてきそうではないでしょうか?
また、最後にヘンテコで軽快なジョークを挟むことで、
しっかりスターバックスに行くことを仕向けているのも
さりげなさがあってとても良いですよね。
最初の二つの例文で油断したかもしれませんが、
AIって今、ここまで書けるんですよ。
正確に言うと、
これはAIが書いたものを、私が修正、配置しなおしたものです。
掴みの一文目は私が書きましたが、それもAIが提言してくれた「素材」を元に書いています。
また、AIが提言してくれた「素材」を繋ぎ合わせ、意味が通るように配置しなおしたのも私ですが、ほぼ全ての「文」はAIが書いたものを下地としています。
具体的には、
8割~9割がAIの書いた文章です。
以下、
AIと私のやりとりの一部の抜粋です。
もし、
この中に
「AIって、無機質な文章しか書けないんでしょ」
「所詮は機械。ヒトの心の機微などわからないものよ……」
「やっぱAIが書いたものって、ヒトが書く文章には及ばないよね」
などと考えている人がいるのであれば、
その考えは今すぐ捨ててください。
AIは、すでにここまで書けるバケモノと化しています。
たしかに、
これからAIを使う人が、
AIに「文章を丸投げ」するのであれば、
ライティングAIは
我々の全ての仕事を奪うような脅威にはなり得ないでしょう。
しかし、
AIに文章を一瞬で書かせ、
その文章を装飾しなおし、表現を変え、
更に配置を変えて整えてしまえば。
AIは、
ニンゲンと何ら変わらぬ文章力を発揮するのです。
しかも、
それをニンゲンとは比べ物にならない速度で、です。
お気づきの方もいると思います。
このAIの真の恐ろしさは、
文章が書けないニンゲン、
文章が苦手なニンゲンが使ってどうこう、というよりも
もとより「文章を書くのが得意なニンゲン」が
このAIと手を組み、
爆速で文章を量産するようになった時。
つまり、
「仕事を取られるのでは」
「アイデンティティーを奪われるのでは」
と考えている、
文章を書くのが得意な人
と手を組んだ時。
私は、それが何より恐ろしいと思うのです。
そして、それに我々が対抗するのであれば、
我々も、AIを配下に持つしかないと、私は思います。
でもそれはそれとして。
AIの底知れなさはだいたい見えてきたけど、
結局、「セールスレター」として
欲求喚起や興味喚起になっているか?
と言われてみれば
まぁ、良くもなければ悪くもない、
という結果にはなってるんですよね(計算通り)
何故こうなったかというと、
お題が「コーヒー」という、
人の「趣味、嗜好」といったところに関するものだからです。
AIが得意とするのは、
あくまでも「論理的な主張」であり、
個々人の好みや趣味、嗜好といった「非論理的な部分」は
明らかに苦手です。
じゃあ何でこんなお題を選んだのかというと、
ここなら勝てると思ったから(ゲス)
というとても矮小で性根の曲がった魂胆がございます、はい。
しかし、
ここまでで十分にAIの脅威は伝わったことだと思います。
お題が「コーヒー」という「嗜好品」だったので
刺さる人はそう多くなかったと思いますが、
もしお題が、
「我々の商品」みたいな、
論理展開が普通にぶっ刺さる類のものであれば。
もっと多くの人の心を揺さぶっていただろうことは、
誰にも否めないはずです。
ただ、
今回はあくまでも「コーヒー」がお題です。
私が得意で、
AIが不得意とする
「非論理展開」で
今回限りはしっかり勝たせていただこうと思います。
それでは今から、
AIには絶対に書けない文章で、
ごくごく限られた一部の人が
スタバのコールドブリューコーヒーを
購入せざるを得ない状況を作りましょう。
ここにおいてもまだAIに隔意を持つ同志がいるのであれば、
以下の文章がその同志の希望になれば幸いです。
それでは、お目汚しをば。
ご存じの方もいると思いますが、
実は、スターバックスの珈琲は「おいしくない」ことで有名です。
どれくらいおいしくないかというと、以前、
・マクドナルドのブラックコーヒーと、
・スターバックスのブラックコーヒー
どちらがどちらかわからなくした状態で複数人に「どちらがおいしいか」を投票してもらうという実験があったのですが、スターバックスは普通に敗北していたりします。
この結果もあり、
自称コーヒー好きの間でも
スタバは豆が悪いとか安いとかいろいろ言われていますが、
その実、日本人ウケしない味をしている、というのが私の見解です。
スターバックスの珈琲は、
味が悪いとかではなく、基本的に「酸味」が強いんです。
酸味が強く、苦みが弱い。香りはそこそこ、というのが個人的な分析です。
一方で、日本人が昔から慣れ親しんできた珈琲とは、香りが強く、酸味が弱いものです。
コンビニ、回転寿司チェーン、マクドナルドなどのファーストフード店など、今やどこでも珈琲が飲める時代ですが、今あげたほぼ全ての店が提供する珈琲は酸味が弱いものが主流です。
つまるところ、日本人は酸味の強い珈琲を飲み慣れていないため、スタバのブラックコーヒーを「まずい」と感じている可能性が高いのです。
個人的に「まずい」と評価するのは自由ですが、
「まずい」=「品質が悪い」「安価である」
というわけではありませんよね。
自分自身が世界基準であるとするなど傲慢が過ぎるというもの。
ということで、スタバの珈琲が決して粗悪品ではないことが伝わったことだと思いますが、これを踏まえて、私が出会った衝撃の珈琲の話をさせてください。
その日、冬にも関わらず外を歩いてきた私は、
暖房のきいた店内に入ったのも相まって軽く汗ばむほど暑かったんですね。
だから、なんとなくアイスコーヒーの気分になったのです。
スタバのカウンターといえば、
陽キャでもオシャレ人間でもない私にとって、
ほのかな緊張感が漂う戦場です。
なるべく店員に見下されないため、
私ができうる最速でメニュー表に目を通しながらようやく見つけたのが「コールドブリューコーヒー」でした(この間、約2秒)
これだ、と思った私はすぐに注文をするわけです。
お金を払い、横にある商品受け渡しのカウンターに移動します。
ここの列に秩序はありません。
いつ自分の商品が出てくるか、自分と同じ商品を頼んでいる人がいて微妙な空気にならないか、いつも緊張が走る瞬間ですが、
その日ばかりは違いました。
こんなくそ寒い冬にアイスコーヒーを頼む阿呆など私以外にいないからです。
そして、出てきた「コールドブリューコーヒー」を受けとります。
勉強をする学生に囲まれながら席に着き、
絶妙に異分子の気分を味わいながらもPCを広げます。
上着を脱ぎ、ようやく落ち着いた私は、
ブラックのままそれを口に運びました。
あのね。
「めんつゆかと思いました」
ただのめんつゆじゃありません。
そうめんつゆです。
コールドブリューコーヒーを嚥下した直後に鼻から抜けていく香りが
そうめんを啜った後に鼻から抜けていく余韻と酷似していました。
いや、あれは、もはやそのものと表現したっていい。
あの時、あの瞬間、間違いなく、
真冬のスターバックスに、夏の余韻が吹き荒れました。
はっきり言います。
「おいしいか、まずいか」で言えといわれると、
言葉を濁して「嫌いじゃない」になりますし、
快か不快かでいうと、「そこまで不快ではない」です。
ただ、珈琲というよりは本当に「めんつゆ」でした。そうめんつゆ。
塩味が一切ない、のどを潤すための「そうめんつゆ」です。
何なんでしょうね。
水でじっくり抽出された珈琲豆の香りが、そうめんの小麦や、昆布やかつおの風味が合わさったなんとも言えないハーモーニーを見事に模倣しているわけです。
味覚が鋭い人はわかると思いますが、
あれ、全てを計算して作られたのであれば、
考えた人は本当に「鬼才」だと思います。
気になった方はぜひ、スタバでコールドブリューコーヒーを頼んで、私に感想を聞かせてください。きっとその時、私の表現が「一切の誇張はなかった」ことを知ってもらえるはずです。
はい。
というわけで、今回のnoteは以上となります。
いかがだったでしょうか?
ちなみに今回、私の戯れに付き合ってくれたAIは、
こちらのコンテンツで学び、友となったという経緯があります。
(2となっていますが、独立したコンテンツですので2から買っても問題はありませんでした)
AIの脅威を伝える、とか大層なことを言っていましたが、
私がやっていたことはその実、
「楽しくAIと戯れる」ということだけです。
私の無茶ぶりにイヤイヤ付き合ってくれるAIを見て、
ちょっと私もAIと遊んでみたくなったという方は、ぜひ覗いてみてください。
あなたにとっても、非常に「良きパートーナー」となってくれるはずです。
また、
私の「紹介文」でスタバのコールドブリューコーヒーがちょっと飲みたくなったぞ、という方は、どうぞ「スキボタン」を押していただけると幸いです。
それではお付き合い、ありがとうございました。