初めて破産を考えたときに読むnote(無料)
こんにちは。なるせです。
今日は、「破産した方がいいのかな」と一瞬でも頭によぎった方に向けてnoteを書いてみます。
3分くらいで読めるので、気軽に読んでみてください。
1 破産しようと思うきっかけ
まず、破産とは、一言で言えば「借金をゼロにする手続き」ですが、当然、世間の印象はよくないです。
そのため、抵抗感のある方がほとんどだと思います。
そして、みなさんが「破産した方がいいのかな」って思うタイミングは、おそらく、「毎月の支払いが難しくなったタイミング」だと思います。
消費者金融やクレジットカード会社への返済が、毎月5万、6万と膨らんでいって、家計を圧迫していき、自力での返済が難しいと考えた時に「破産しよう」と思うと思われます。
家族に内緒で借金をしているような方にとっては、特に深刻な悩みだと思います。
借金をどうやって返済すべきか、いっそのこと破産した方がいいのか、ということは、人生に関わる大きな問題と言えます。
2 破産以外の方法
しかし、借金があり、現状払えていないからといって、必ずしも破産しなきゃいけないわけではないです。
借金問題を解決する方法は、いくつかあります。
ざっと説明すると以下のとおりです。
(1)自力解決
金融機関に直接問い合わせして、返済方法を話し合うというものです。
ただ、支払いが困難な場合は、金融機関の担当者から「弁護士に相談して」と言われるのがオチな気がします。日本政策金融公庫など、リスケに応じてくれる金融機関はあるとは思いますが。
(2)他人に頼る
親や兄弟、友人などからお金を借りて、金融機関への返済を行う方法も考えられます。
ただ、お金を借りることで、それまで良好だった親子関係や兄弟関係、友人関係を壊すことは目に見えていますし、仮に借りれたとしても、完済できないとすると、ずるずると借金地獄が続く可能性もあるので、個人的にはあまりおすすめできる方法とは言えません。
また、闇金やネットの見ず知らずの他人からお金を借りることもやめた方がいいです。泥沼にハマる気がします。
(3)任意整理
弁護士や司法書士に、金融機関との交渉を頼む方法です。支払いが困難な場合に、再度の分割交渉をしてくれます。
任意整理のメリットとしては、将来利息(和解後の利息)をカットしてくれるなどでしょうか。
法テラスの利用ができる場合は、例えば3社から借り入れがあるような場合は、弁護士費用としては8万6000円程度で済ませられます。毎月5000円からの分割も可能です。
ほとんどの方にとって、将来利息のカットの経済的メリットは数十万円以上はあると思うので、数万円の弁護士費用を払っても全然メリットはあると思います。
※なお、司法書士は140万円までの借金の交渉しかできないので要注意です。
(4)個人再生手続
裁判所を通じて、借金を減額してもらい、3年から5年で支払っていく手続きです。
あくまでも減額してもらえるに過ぎないので、借金自体を払わなくていいわけではないです(最低100万円は支払わなければなりません)。
住宅ローンの支払いがある方などにはメリットのある手続きです。
(5)特定調停手続
裁判所で、調停委員会に仲介してもらい、金融機関と、借金の減免や返済方法などについて話し合って、返済計画を決める手続きです。
自力解決の方法(1)や任意整理手続(2)の一種と考えた方がわかり安いかもしれません。
(6)コロナ版ローン減免制度
コロナが原因で返済が困難となった方向けの債務整理手続きです。
信用情報(いわゆるブラックリスト)に事故情報として登録されない点デメリットがあります。
自力でできるものではないですし、専門的知識が必要なので、この方法をとってみたい方は、最寄りの弁護士会に電話してみるのが早いです。
(7)時効が来るまで全力で逃げ切る
よく借金系の情報商材などで勧められている方法がこれだと思います。
たしかに、督促を無視して時効が来るまで5年以上逃げ切ることは犯罪ではないですし、時効の援用自体は法律上の権利なので、選択肢として無くはないのかなと思います。
ただ、金融機関から訴訟され、判決を取られたら時効期間はそこから10年伸びますし、最近は金融機関もよく訴訟してくるので、あまり意味のある方法とは言えないと思っています。
3 現実的な方法を選ぼう
以上のように、破産という選択肢以外にも、借金問題を解決する方法はさまざまあります。また、人によって、借金問題に対する考え方はさまざまだと思います。
ストロングマインドな方は、逃げ切ればいいと思いますし、
自分で全部やりたいという方は自力解決や自力で特定調停を申し立てる方法がありますし、
住宅ローンだけは支払いたいという方は、個人再生手続きをおすすめします。
破産以外にも、色々な選択肢があるということを知っていただければ幸いです。
4 破産を決意した方へ
破産以外に借金の解決方法があることを知ったうえで、破産を決意した方へ伝えたいこととしては、まずは「専門家に頼むか、頼むとして誰に頼むか」ということです。
自己破産手続きは、ざっくりいうと、
①自分で全て行う方法
②司法書士に書面だけ書いてもらう方法
③弁護士に全て任せる方法
があります。
そして、③の方法が一番高いと思われるかもしれませんが、
実は、①、②、③で費用はあまり変わりません。
私の体感では、
①の費用(自力)
約33万(裁判所へ支払う費用)
②の費用(司法書士)
約48万(裁判所へ支払う費用約33万+司法書士の費用約15万)
③の費用(弁護士)
約43万(裁判所へ支払う費用約23万+弁護士費用約20万)
といった感じです。
※もちろん、弁護士も司法書士も、先生によって費用は異なりますし、裁判所へ支払う費用もケースバイケースです。
ただ、弁護士に頼む場合は、書面だけでは無く、金融機関とのやりとりや裁判所とのやりとりをすべて代理してくれます。
そのため、依頼後はストレスフリーに過ごすことが可能です。
個人的には、弁護士に破産手続きを丸投げしてしまい、自分の生活に集中することをお勧めします。
(あくまでも個人的見解です)
また、破産手続きは、「弁護士や司法書士に依頼して終わり」「裁判所に書類を持っていったら終わり」という手続きではなく、かなり細かい手続きになるため、詳しくは弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。
※近年は、インターネット上の情報も信用性が高いものがかなり多くなっては来ていますが、いまだにテキトウな記事が出回っていたりするので、注意した方がいいと思っています。
ぴったり3分くらいで終わったでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。