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好きな写真のこと〜フィルムで撮る日常スナップ組写真のすすめ〜

こんにちは、成瀬です。
今回はこちら
Ken Tanahashiさんの企画に参加という形で
書いていきます。

僕みたいなnote初心者には
こういった企画はとても有難いですね😌

では早速

1 自分の好きな写真

自分はフィルムで撮る写真が大好きです。
まだ歴は4年くらいしかないですが、
学生の頃は暗室に籠って手焼きとかも
していたくらいには好きです。

フィルム写真の何がいいのかという話で、
「色がいい」とか「エモい」とかは
よく挙げられると思います。

確かにそれはそれでいい所だとは思いますが、
自分にとってフィルムで撮る写真の1番の魅力、
それは

写真の原体験に戻って撮ることが出来ること

ではないかと思っています。

これは自分が今まで使ってきたカメラによって
そう思えているだけかもしれませんが、
一応そういう体で進めます。

どういうこと?と思われるかもしれないので
少し補足すると

それなりにちゃんとしたカメラで
写真を撮ることが趣味になる前は、
携帯電話やiPodなど、
1機能としてのカメラで写真を撮っている人が
多かったと思います。

自分ももちろんそうで、
昔はよく携帯電話で撮りたいと思ったものを
ただひたすらに撮っていました。

それが自分にとっての写真の原体験でしたし、
他にもそういう人はいると思います。

それが今はどうでしょう。

性能のいいデジタルカメラを手に入れ、
パソコンで色んな編集をして、
自分なりの表現が出来ることを知りました。

そうするとデジタルで写真を撮る時、
純粋に撮りたいという気持ちに、
どうしてもその後の表現についても
考えてしまう部分が着いてきてしまうような
気がします。

もちろん今はデジタル全盛期ですし、
自分もデジタルで
花を作品的に撮ることもあります。
利便性や表現の幅としては
圧倒的にデジタルに軍配が上がると思います。
それによって綺麗な写真が出来上がることも
間違いありません。

ですが、ふとこのように考えます。
デジタルでも写真を撮るのが
楽しいことは間違いないけれど、
純粋に写真を撮ることを楽しんでるというより、
表現のために撮ってはいないか?と。

2 フィルム写真との出会い


自分がフィルム写真を始めたのは
写真部の先輩に勧められてでした。

一番最初に買ったのはフルマニュアルの
バルナックライカのコピーで、
レンジファインダー機というのもあり、
最初は本当に1枚撮るのにも
かなり時間がかかっていました

最初のロールを撮り終え、
初めて自分で撮ったフィルム写真を見た時は
感動しました。

最初から上手くいくなんてことは無く、
失敗カットを量産してしまいましたが、
それでもすごく楽しかったんです。

指が写り込んでますね
レンジファインダーあるあるです笑

「撮りたいものを綺麗に撮るだけのことが、
こんなに難しいなんて…!!」と。

そこからどんどんハマってゆき、今に至ります。
(多分フィルムにハマる人はこんな感じの流れが結構いるんじゃないでしょうか。)

今デジタルで主流なミラーレスカメラだと、
EVFを覗けばどんな明るさで、
どんな色味で撮れるかが一目瞭然で、
オートフォーカスもすごい性能で、
めちゃめちゃ便利ですよね。

自分も今Canonのr5を狙ってます。

便利であるからこそ、
「撮る」ということは考えるまでもなく
出来てしまって、
どちらかと言うとその後の
「表現」の方が先行してしまっている

そんなような気が、
デジタルカメラで撮っていると
時々してしまいます。

まあ表現の幅も利便性も
圧倒的にデジタルの方が高いので、
実用性で言えば絶対にデジタルです。
それは間違いありません。

ですが、純粋に「写真を撮りたい」という
気持ちで写真を撮るということに関していえば、
フィルムで撮る写真が最適なように思います。

デジタルで撮って頑張って現像した写真も
もちろん自分の好きな写真ではあります。
ただ、フィルムで撮る写真は一言で言うなら

「自分の等身大の写真」

のような気がします。

3 日常スナップは組むのがおすすめという話


じゃあフィルム写真では表現はどうするのか?
デジタルに劣るのか?

そんなことはありません。
今でもフィルムで撮られる作品は
毎日増えていますし、
川内倫子さんや市橋織絵さん、
濱田英明さんなど、
フィルムで撮る写真家さんが
現在も多くいることは言わずもがなです。

個人的には確かに、写真1枚の時の
ビジュアル的なインパクトにおいては、
デジタルが勝っているのではないかと思います。

なんてことない風景でも、
デジタル写真だと
ドラマチックに仕上げられますよね。

フィルムだと、良くも悪くも
なんてことない風景は
そのままなんてことない風景として写る、
そんな気がします。

だからこそ、より写す「もの」で表現をする
必要が出てくるのうに思いますが、
それがフィルム写真での表現における
メリットでもデメリットでもあります。

そこでオススメなのが
複数の写真を組んで1つの作品を作る
組写真です。
(今回に関しては日常スナップに関してだけ言わせてください!!)

正直なところ、フィルムで撮った写真を
1枚だけで作品にするのって
なかなか難しいと思います。

僕の好きな、
川内倫子さんの代表作「うたたね」も
スナップ的な写真を組み合わせて
1つとして作り上げた作品と言えます。
(もちろん1枚だけでも作品になる写真は沢山ありますが)

これは僕みたいなアマチュアでも
フィルム写真を作品に昇華するための
超有効な手段だと思います。

僕は実際、
大学3年の時に川内倫子さんの展示で
写真集を読んでインスピレーションを受け、
その後の卒業展示にて、フィルム写真のみで
初めて組写真に挑戦しました。

展示の様子

この他にもデジタル写真を
1枚大きく焼いたものも展示しましたが、
こっちの組写真のほうが
有難いことに好評でした。

そして先月開いた個展の際も、
フィルム写真をいくつか展示したほか、
フィルム写真だけで作成したフォトブックの
展示販売も行いました。

前半公開してるのでこちらで是非⬇️



1枚だけだと地味でパッとしない写真でも、
こうして編んであげることで
ちゃんとした1つの作品になっているように
思いませんか??

でも組写真って
テーマやコンセプトを統一するの難しくない⋯?

自分も初めは思っていました。

確かにちょっとハードル高いですよね。
でも大丈夫です。
なぜなら日常スナップの写真なら
既に「日常の中の、自分の心が動かされたもの」
というテーマが定まっているからです。

あなたが撮ったスナップ写真を
あなたが好きだと思ったように並べるだけでも
そこには等身大のあなたが表現されています。

1枚ではし切れない「自分の表現」も、
そうして組んであげることで解像度を増し、
どんな物が好きで、どんな世界を見ています、
ということを見ている人に
十分に表現できると思います。

直近の組写真

Xのポストで4枚写真を載せるのだって
立派な組写真ですよね。

こうして見ると、
なんだ普段やってるし簡単じゃん!
そう思えてきませんか⋯?

4 おわりに

長々と書いてきましたが、

飾らなさ、写真が自分の等身大な感じ、
まず自分が純粋に写したいものを写すことの
できる感じ。

数あるフィルムのメリットのうち
自分がフィルムの写真が好きな理由は
これに尽きると思います。

写真表現はデジタルが全盛期の今、
純粋に写真を撮るということを
楽しむ地点に帰って、
もっとシンプルに表現をすることができる
そんなフィルム写真、自分は大好きです。

皆さんもぜひ
フィルムで写真、撮ってみませんか?

以下写真集に収録したうちの
お気に入りの2枚

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