カメラ越しに目を合わせる
自分は元々人と目を合わせるのが得意では無い。
むしろ苦手なほう。
それだからか、少し前にこんなことを言っていただいたことがある。
同じく人と目を合わせるのが苦手な人間が、カメラ越しにどうにか目を合わせて撮っている写真だからだろうか。
最近、ちょっとずつ人と目を合わせられるようになってきた気はする。
会ったことない人に会って話して、写真を撮っているのだから当然と言えば当然(?)。
ただそうして、目を合わせるのが平気になってしまえば、それまでのカメラ越しにしか合わせられない視線を写すことは出来なくなってしまうのではないか、写らなくなってしまうのではないか。それはそれでちょっと怖い。
人とのコミュニケーションのうえでは、目を合わせられるというのは重要なことだろうから、もちろん克服出来るに越したことはない。
でも、恐怖心というのを少し持ちつつカメラを挟んで人と対峙する時のあの感覚も、忘れたくはない。
今はまれにカメラ越しですら、目を合わせたときに身震いすることがある。例えそれが何度も会って、何度も撮っている人であっても。
そういうことがあった撮影の後は凄く疲れるけど、少し安心感も覚える。
自分の心を振るわせてくれる視線を逃したくは無いから、その恐怖心は完全に取り除かれてはダメなのかもしれない。
猫ちゃんとは合わせられる(猫ちゃんからしたら迷惑でしょうけども)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?