ぐるぐる日常語り...8(新年の抱負🍅)
小さい頃からトマトが嫌いだった。トマトが大好きな父は「こんなに美味しいものが嫌いだなんて信じられない」と言いながら隣でむしゃむしゃ青臭いトマトを食べていた。母は「トマトを食べないと大人になれないわよ」と無理矢理私に食べさせようとした。私は「誰があんな青臭いトマトを食べるもんか。トマトを食べないだけで大人になれないだなんて嘘だ。」とヘソを曲げて親と喧嘩をよくしていた。
きっかけは友達の一言だった。
「私もトマト嫌いなんだよね」
だがしかし、その友達はミニトマトを食べていた。今トマト食べてるよね?嫌いなのに食べるの?思わずツッコミを入れた。
「昔は見るのも嫌いだったけれど、大人になりたかったから食べる努力したの」
母の「トマト食べないと大人になれないわよ」の言葉を思い出した。横から別の友達が「え、トマトのどこが嫌いだったの?」と聞いた。トマトの匂いや食感があんまり好きじゃなくて、でもケチャップやミネストローネは好きだし食べられることに気づいて、トマト嫌いを克服できるかもしれないと思った、と友達は答えた。
「嫌いなトマトをどうにかこうにか食べられるレベルにもっていけたら大人になった気がする。自分成長した!みたいな」
今はトマトの食感がそれほど感じないミニトマトを生で食べるところまで行けた!と笑顔で話してくれた。"大人になる"とはそういうことかもしれない、と私は思った。
子供だったら「嫌い」で済んだかもしれない。成人して社会に出たら「嫌い」で済まなくなっていくだろう。その友達の言うように、別に好きにならなくても「どうにかこうにか食べられるレベルになる」ように努力するのが"大人"なのだろう。自分からトマトに向き合わなければ永遠にトマト嫌いは克服出来ない。ある日突然トマトが無性に食べたくて〜、とトマトを食べ始めるわけがない(もしそうなったら怖い)。トマトに絶縁宣言していた私は「嫌いなものでも克服して食べる努力をする大人になる」ために和解の道を探し始めた。
と、言うことで、2024年の抱負は「一歩成長した大人になる」です。
嫌なことや面倒なことを後回しにしない、その時の感情に流されない、困ったら周りに助けを求める、誰よりも自分を観察して大事にする、を掲げていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
成佐
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