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紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人
2020年・第18回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作
とのことで、以前から読みたかった作品。
歌野年著
紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人
主人公が髪鑑定士だからか、
本文が四種類の紙でできており、少しずつ色が違う。
また、小説に登場する犯人を指摘するメモが入っている。
こだわりの演出。
本作品渡部は、足で稼ぐタイプの主人公。
主人公が各所に訪問するたび、少しずつ事件の真相に近づく。
鑑定事務所に届けられた白い家のジオラマ。
このジオラマを調査することで、物語が進む。
ジオラマを使った進行は、良アイデア。
最後が圧巻で、読んでいて気持ちよかった。
章も300頁に対して26あり、各章10頁程でリズムよく読める。
関東の地名が多く出るので、関東の人にはよりわかりやすいかも。
今後シリーズ化されそうな予感。