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Ophelia オフィーリア
リアルシルバニア シリーズ01
リアルでシリアスな筆致で、いわば大人向けシルバニアファミリーのような世界観で、描かれ綴られるコラージュ作品です。
オリジナル
Ophelia/オフィーリア 1851‐1852
Sir John Everett Millais/サー・ジョン・エヴァレット・ミレー
![](https://assets.st-note.com/img/1706748057604-yjnNzU396T.jpg?width=1200)
心に深い傷を負ったオフィーリア…
すてきな花輪を垂れた枝にかけよう…とキャットタワーによじ登ったとたんに意地の悪い枝がポキリと折れて、花輪もろとも、まっさかさまに涙の川に落ちました。
裾が大きく広がって、人魚のように体を浮かせていたしばらくのあいだ、あの子は古い小唄を にゃぁにゃぁ 口ずさみ自分の不幸な身の上が分からぬ様子でした。まるで水の中で暮らす妖精のように…
でも、そんな美しく幸せな情景も長くは続かず、服が水を吸って次第に重くなってゆき、哀れ、あの子を美しい歌から、泥まみれの死の底へ引きずり下ろしたのです。
2024年02月 なるるえる