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Don Nix [In God We Trust] Shelter SHE-8902

スワンプの中でも多くのカバー曲を生み出し、レオンラッセルと共に重要人物、「スワンプ神」とまで言われたドンニックスさんが昨年末亡くなられました。

追悼的にスワンプ史上、最高傑作とも呼ばれるドンニックスのファーストアルバムを紹介します。

大抵のスワンプ特集号(そんな特集最近ないけど)では巻頭を飾る名盤中の名盤です。

このアルバム発表時点ではすでにマッスルショーズのプロデューサーとして活躍していて、レオンのすすめでLAに趣きシェルターの旗揚げに参加し、レオンの後にシェルター2番目の配信となったのです。

絹目のテクスチャーの味わい深い、いかにもスワンプっぽい感じのジャケ。ちなみに日本盤はテクスチャーで無かったので質感は全く違います

裏はクレジットとファニールイスと肩を組む写真。これもまた感じいいです。バックメンバーは多分マッスルショーズのスタジオマンだと思います。

サンクスクレジットにはマリーン&ジェニーグリーン夫妻(コーラスと、エンジニア)レオン、シェルター社長のデニーコーデル達。

アメリカ国旗が雰囲気出してる。

そしてゲイトフォールドを開けると、このいかにもアメリカな写真。この写真が欲しくてズーとオリジナルを探していたのです。日本盤にはとうぜんこの写真はどこにもありませんでした。

Impression

改めて聴くと、やはりニックスの声はイイです。この声がスワンピーな男達の指標のような気もします(後のアランガーバー、ロジャーティリソン、ジョンヘンリーカーツとか)。ただスワンプっぽいのは一歩間違うと、ゴスペルにもなってしまうので、そこらの塩梅が難しい。ということで声が重要だと僕は思うのですが。

My Favorite Songs

In God The Trust

いかにも「今からスワンプロックが始まります」という幻想的なイントロ、まずこの一発でやられます。そしてギターよりはピアノ主体のオブリガード、間奏。スワンプとはこーいうモノなのでしょう(笑)

Golden Mansions

お次もピアノのイントロ、教会音楽そのもののロッカバラード、しかしニックスは声がいいなー。女性バックコーラスは間違いなくジェニーグリーン。そーいえばスワンプ御用達シャウターのクラウディアレニアはクレジットされていません。ニックスの奥さんなのに何故だ?

Long Way To Nowhere

以前このアルバムはスタジオの奥行き感が凄い!と評論家のW氏が言っていたけど、まさにそんな感じのリバーブ感が凄いマイナーな楽曲。

Will The Circle Be Unbroken

カントリー、ゴスペルの定番の「永遠の絆」うちの嫁が参加しているカントリーセッションで嫌というほど聴いてますが、アレンジはかなり原曲とは違ってます。

Label

シェルターオリジナルのSマーク。マトリクスは両面ともZ-1です。

この後、ニックスはファニールイス、ジェニーグリーンと組んでアラバマステイトトゥルーパーズという名前の、リオン&ジョーコッカーのマッドドッグスのマネでパッケージショウを行うのですが興行的に失敗。

ドンニックスは声と楽曲はいいのですが、やはりプロデューサー又はソングライターの方が合っているのかもしれません。

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