The Band [Music From Big Pink] Capitol SAKO-2955
今回はアメリカンロックの最高峰、良心、歴史。などと形容詞がつくザ・バンドのデビューアルバム、歴史的な1枚であるMusic From Big Pinkです。
高校のころは、ディープパープル、ツッペリンなど聴いていたので、初めて聴いたときは、何じゃこの地味なバンドは、ロビーロバートソンのソロギターに「もっと気合い入れて弾かんかい!」と思ってました。
しかし20歳を超え、ディランに傾倒するようになると次第に当然ザバンドにもハマり始めました。ただ、このビッグピンクを聞き込むまでには更に時間が必要でした。
日本再発盤、初盤。USレイト、UKmonoなど、遍歴し、6回目に買い直しで、ようやく手に入れたオリジナルのファーストプレスです。
ボブディランが描いた有名なジャケ、初回盤はBD表記がないです(その後はジャケの下にBD 1968と入ります)
裏ジャケです。今でも存在している、ディランとザバンドがここで何曲も録音した「ビッグピンク」です。現在は音楽と全く関係ない人が住んでいるらしい。
ゲイトフォールドを広げるとバンドとファミリー、カメラマンのエリオットランディーが捉えた家族集合写真。ガースはすでにオッサンですね。
初めてこの作品聴いたのは45年以上前、リッチーブラックモア教団を抜けてアメリカンロック聞き出した時ですが、まさに「なんじゃこの音楽は?」という感じで全く馴染めず。それよりもリアルタイムとなった最終作の「ISLANDS」の方がはるかに解りやすくヘビロテでした。
Impression
実はいまだにこの作品をどのように書いていいのかわからないです。CDで買い直しした時期から(たぶん20年前くらい)俄然ビッグピンクは素晴らしい。と思えるようになりましたが、文章として書くことができないです。ビートルズみたいに「ザバンドの音楽のジャンルはザバンドなのだ」と書けば簡単ですが、これ以上は自分の力不足(文章能力)で上手く書けません。
My Favorite Songs
Tears Of Rage
イントロのロビーの枝垂れのようなギター、最初これ何の音かわからなかった。あまりに無防備な始まり。曲の内容は「どうしようもない家族の断絶」これほどオープニングに相応しくない曲もそうそうないが、それが効いてビッグピンクのオープニングはこれしかない。という感じになる曲です。
The Weight
ここで、レヴォンのボーカル登場。当初は予備の曲でこのアルバムに入れるつもりはなかった。という話は有名です。サビの3人のコーラスの後のリチャードの「ウーハモ」素晴らしさ。なぜかリックがワンヴァース歌うとことか。すべてにおいてロックの歴史上最重要曲なのは言うまでもない。
Lonesome Suzie
リチャード渾身のバラード。目立たないがガースのオルガン、ロビーのオブリガードギターがかなり効いてます。
I Shall Be Released
もはや説明はいらない世紀の名演。黙って聴いてさらに泣け! レベルです。
Label
USオリジナルのレインボーキャピトル。カタログNoはSKAO-2955 マトは両面3です。
一応、USオリジナル、ファーストプスのマト1というのが最終目標なので、まだまだザバンドの旅は終わりませんが、次第にアナログも高騰し、先日はセカンドアルバムのオリジナル¥25.000円というのも目撃しました。
早く見つけて買わなければ、永遠に手に入らなくなってしまう