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Marc Benno [Minnows] A&M AP-4303

スワンプというと、どうしてもリオンラッセルのあの声、ジェシエドのねちっこいギター、CCRのボーンオンザバイヨーのイメージも重なりスワンプ=ドロドロのイメージが付いていたのですが、こんなアルバムもあります。

マークベノーのセカンドアルバムのミノー(邦題 雑魚)です、これは本当にいいアルバムですよー

もともとスワンプの定義としては、ブルース、ゴスペル、R&B、カントリーなどの発信地はアメリカ南部、それらの音楽を吸収しごちゃ混ぜにしたのがスワンプロック。ちなみにスワンプとは湿地帯の意味。

そしてそれの仕掛け人がレオンでありアクトとなったのがデラニー&ボニーってとこでしょうか。という事でやはりドロドロなんですが、こんなナヨナヨしい声のSSWなんかも結構いたりするんです。


しかしこの魚、凄く気持ち悪い、間違いなく川魚なんだけど。たぶんミシシッピかどっかの河口あたりに生息していそうな魚です。魚の口からプクプクと空気が出ているイメージで参加ミュージシャンが書いてあります。

ギターは本人のほかクラレンスホワイト、ジェシエドディビス、ボビーウーマック、ジェリーマギー ドラムは当然ジムケルトナー、コーラス陣はこれまた当然のリタクーリッジらLAスワンプ人脈ですね。

Impression

もともとリオンと二人で活動していたのですがその後別れてソロになってます。声が凄く繊細で、作る楽曲がスワンプがベースなんだろうけどどこか爽やか。もともとブルースの人ですが、声がSSW系です。
このバック陣ではなくて、たとえばラスカンケル、ダニークーチらのLAのSSW御用達の人たちだとかなり感じが変わったアルバムになったのでは?と思わせるくらいマークベノの声はそちら向きのような気がします。

My Favorite Songs

Franny

1曲目からたまらんこのイントロで一発でハマります。たぶんこのギターはクラレンスでしょう。泥沼にハマるというより澄んだ湖につかる そんなイメージの静かにこれから始まる出だし。

Stone Cottage

間違いなくジェシエドのギターです、ボーカルもエフェクトをかけねちっこく行きます。

Speak Your Mind

この作品の白眉でしょう。SSWとしての力量がうかがえる素晴らしい曲です。リタクーリッジのバックボーカルもたまらない。

Good Times

SSW&カントリー要素の完成度はかなりの曲です。ウーハモのリタクーリッジ達が素晴らしい。


Label

A&Mのオリジナルのブラウン。 マトは両面P-1です。

間違いなく一生の友と言える作品です。そしてこの後、さらに深みにはまっているんです。

そこら辺はやはりスワンプ=ドロドロ状態です(笑)


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