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Delaney & Bonnie [ On Tour ] Atco-SD33-326
スワンプの大御所、デラニー&ボニー(以下デラボニ)の名盤ライブです。
スワンプのライブといえば、ジョーコッカーのマッドドックス・・・、レオンライブ、ドンニックスのアラバマステイト・トゥルーパーズ、またはジョージのバングラ辺りでしょう。
が、すべて2~3枚組。通して聞くのは大変にしんどい(汗)特にレオンのライブなどは絶対に体力的に無理(笑)。ということでシングルレコードでホットになり、体力的にも限界ぎりぎりの線で聞けるこのアルバムを紹介します。
本当の題名は「DELANEY & BONNIE & FRIEENDS ON TOUR With ERIC CLAPTON」という非常に長ったらしい名前です。スワンプどころかロックの歴史上でも有名な作品です。
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前作が渡米中のジョージの耳に触れ、イギリスに持って帰りクラプトンに聴かせたところ、すぐに気に入った彼はブラインドフェイスの全米ツアーの前座にデラボニを起用。
デラボニはメインを喰ってしまう活躍を見せ、ツアー終了頃にクラプトンは次第にフレンズのステージにも出るようになり、そのままブラインドフェイスを解散させます。そしてバンドをイギリスに呼び自身もメンバーになり、さらにデイブメイスン、ジョージらも巻き込んでこのライブ盤が生まれたのです。
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裏ジャケです、なぜか砂漠の中をメンバーで歩いています、がここにはメイスンもジョージも写っていません、ツアーの最初なのでしょうか?
そーいや リタクーリッジも写ってないな。
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この写真めちゃ好きです。
左から二人目がクラプトン、一人おいて後ろにベースのカールレイドル、そしてデラニーブラムレットとボニーの夫妻。その後ろにサックスのボビーキース、キーボードのボビーホイットロック、ドラムス、ジムゴードン、トランペットのジムプライスです。プロデュースはジミーミラー。
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レココレに当時の写真が載っています。ボニーはカツラかぶっています、もともとツアー始まる前はそれほど人気も無かったデラボニなんで、クラプトンの名前で集客を強めた事は事実でしょう。しかしこのライブ見た人達はこのバンドの熱さ、僅か25歳のボニーの弩迫力なボーカルに圧倒されたと思います。
わずかにビリープレストンらしき人もう写ってるのですが?ジョージが連れてきたことは十分考えられます。
Impression
このツアーはまず最初にクラプトン&フレンズ(カール、ボビー、ジム、)が演奏します。まさにデレク&ドミノスそのまま。その後デラボニとリタが登場して大スワンプ&ゴスペル大会が始まるのです。ツアーの途中でデイブメイソンも加わり、最終日にはジョージも(ミステリオーソという変な仮名)でスライド弾いてます。
ライブの内容は、ジムゴードンの弩迫力のドラムとカールレイドルのベースがグイグイバンドを引っ張ってるのが判りますが、
2010年にこの時のライブの5回の公演の完全盤が出ました。購入はしていませんが中古で巡り合えば欲しいのですが、たぶん一気に聞くと即死するくらいなんでしょうねー(ここではボビーウィットロックのボーカルも聞ける)
My Favorite Songs
Things Get Better
フェイドインがデラニーの「come on eveybody」から入り、一気にボルテージが上がります。もう最初からストレートの連打。クラプトンとデラニーのギターも炸裂(たぶんメイソンはこの曲は居ないとおもう)
Only You Know and I Know
メイソン作のスワンプの弩定番、しかし歌は歌わさせてもらえずデラボニとリタクーリッジ(デラボニも、彼女もソロで取り上げてます)
音がめちゃ悪いですが、後期のデラボニでしょう。バックのノリのいいコーラスのねーちゃんはクラウディアレニアだと思います。
I
Don't Want to Discuss It
クラプトンの間奏がストーンズのCan't You Hear Me Knockingでミックテイラーがパクったのではないのか?とレココレに書いてありましたが、全く同感。完全にパクってます(笑)
Comin' Home
デラニーとクラプトン共作です、後ろにジョージ居ますね。デラニーのギターはジョージがレットイットビーで使ってたオールローズのテレかも。
Label
アトコのイエロー。マトはA面-B B面-Eです。
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以前は180g重量盤で所有してましたが、オリジナルの方が圧倒的に音圧凄いです。
この後フレンズは、レオンによりジョーコッカーとのツアーの為にバックメンバーを持って行かれ、あえなく解散してしまうのです。しかし、デラボニはディアンオールマンらをバックに使い次のアルバムを制作するわけです、