解像度を上げるという比喩について思うこと
画像の画質を上げる、という意味ではない方の話。
「より具体的に」や「よりクリアに」という意味で解像度を上げるという表現が使われることがある。
なんとなく意味は分かるし、伝わりやすい表現だと思う。
ただ、1つ面白いと思うところがある。
それは『比喩じゃない方』の意味では、解像度を上げるのは難しいことだ。
解像度を下げるのは、簡単だ。
でも、逆はけっこう大変。
大きい写真を小さくするのは簡単だけど、小さい写真を大きくすると、どうしても劣化してしまう。
劣化しないように、色々する方法もあるにはある。
けれど、解像度は上げるよりも、下げる場面の方が多いのではないだろうか。
例えば、『メールで画像を送る時』や『インターネットに画像をアップロードする時』など。
画像ファイルの容量を軽くために、画像の解像度を下げる場面の方が、実際の生活では多いように感じる。
現実においては「解像度を下げる」ことの方が多いのに、 比喩では「解像度を上げる」という表現がよく使われている。
これって、言語表現としてレアなケースじゃないかと思いました。
個人的には、かなり興味深く感じている。