[勝手推敲]令和3年9月7日 編集日記「白露」
原文
ほうきを逆さに立て、布巾をかける。長居する客が早く帰るようにとのまじないは、だいぶ昔から知られているらしい。300年ほど前の事件を基にしたとされる文楽「野崎村」には、恋敵が早く帰るようほうきを立てる場面がある
▼歌舞伎評論家の渡辺保さんはこの作品の解説で、子どもの頃に、母親に芝居に連れて行ってもらう約束だったのに客が帰らず、ほうきを立てた思い出を書いている。ほうきに気付いた客が慌てて帰って、渡辺少年は舞台を堪能できた(「文楽ナビ」マガジンハウス)
▼新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、東京都などに出されている緊急事態宣言を期限の12日以後も延長する方向で調整に入った。本県でもいまだ数十人の陽性が連日確認されており、油断できない状況だ
▼3密の回避にマスク、ワクチン。あの手この手で居心地を悪くして、お帰りいただきたいと伝えているものの、ウイルスは素知らぬふり。ガンマ、デルタと、話を切り上げる気配はない
▼きょうは白露。夜の気温が下がり、草花などに露が付く頃とされる。これからどんどん日が短くなる。いたる所にほうきを立てて、気の置けない友人と芝居でも見に行きたい秋の夜長である。(2021年9月7日付 福島民友新聞社 編集日記)
推敲中
このあたりは読点の削除
ほうきを逆さに立て、布巾をかける。
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ほうきを逆さに立て布巾をかける。
『に』は後にも連続して使いますし、ここでは無くても大丈夫ではないかと
この作品の解説で、子どもの頃に、母親に芝居に
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この作品の解説で、子どもの頃、母親に芝居に
ここも前に『て』があり連続するので
ほうきに気付いた客が慌てて帰って、渡辺少年は舞台を堪能できた
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ほうきに気付いた客が慌てて帰り、渡辺少年は舞台を堪能できた
読点を『や』に置換するなど読点を削除
3密の回避にマスク、ワクチン。
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3密の回避にマスクやワクチン。
ガンマ、デルタと、話を切り上げる気配はない
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ガンマやデルタと話を切り上げる気配はない
推敲後
ほうきを逆さに立て布巾をかける。長居する客が早く帰るようにとのまじないは、だいぶ昔から知られているらしい。300年ほど前の事件を基にしたとされる文楽「野崎村」には、恋敵が早く帰るようほうきを立てる場面がある
▼歌舞伎評論家の渡辺保さんはこの作品の解説で、子どもの頃、母親に芝居に連れて行ってもらう約束だったのに客が帰らず、ほうきを立てた思い出を書いている。ほうきに気付いた客が慌てて帰り、渡辺少年は舞台を堪能できた(「文楽ナビ」マガジンハウス)
▼新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、東京都などに出されている緊急事態宣言を期限の12日以後も延長する方向で調整に入った。本県でもいまだ数十人の陽性が連日確認されており、油断できない状況だ
▼3密の回避にマスクやワクチン。あの手この手で居心地を悪くして、お帰りいただきたいと伝えているものの、ウイルスは素知らぬふり。ガンマやデルタと話を切り上げる気配はない
▼きょうは白露。夜の気温が下がり、草花などに露が付く頃とされる。これからどんどん日が短くなる。いたる所にほうきを立てて、気の置けない友人と芝居でも見に行きたい秋の夜長である。
後記
しばらく更新できません。現在は応募作品の執筆中で候補作を何作か書き上げ、推敲を重ねつつ、どれで応募するかを考え中です。ま、どれにしても駄作ですが
引用元
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【9月7日付編集日記】白露:編集日記:福島民友新聞社 みんゆうNet
https://www.minyu-net.com/shasetsu/nikki/FM20210907-653705.php
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