「除災が先」国家之急、而後私讐也

国家の急を先にして、私讐を後にす
―国家之急、而後私讐也―

[原文](十八史略)
先国家之急、而後私讐也。

[書き下し文]
先ず国家の急を先にして、私讐を後にす。

[原文の語訳]
第一に国家の危急を考え、個人的な恨みを後まわしにするからである。

[解釈]
「刎頸の交わり」の由来となった逸話です。

厳しい状況下においては、例え個人的な恨みがあっても才能を評価し適材適所を最優先にするということです。

互いがいがみ合って「二虎競食」で共倒れになることで、相手に有利な状況を作ってはいけません。

安泰を望むなら、わざわざ煽ることをせずにいることが大事ですね。

暑い職場が嫌でも、業績を上げるためには受け入れざるをえない場合があるのです。

ペナントレースでは試合中の行為で険悪な仲となってしまっても、代表となれば一丸となって戦うこともあります。

独裁下における私讐による綱紀粛正は危険ですね。

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