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自分の脚本があるかどうか

脚本=柱書き、台詞、ト書きだけで構成された設計図的役割を担うテキスト。(wikipediaより)

 自分の人生に脚本があるとすれば何が書かれているだろう、と考えてみた。

 自分の人生の脚本にはト書きで、”起こった事象にうまく対応する。”としか書かれていなかった気がする。確かにうまく立ち回ってきた。しかし自分の人生に対してのハンドル感というかグリップ感が感じられない時期が多かった。

 10年に1度位、”すべてを捨ててまったく違う人生を探しに行く。”というト書きが入ってきたけれど。

 色々な自己啓発本の要諦って”自分の人生の脚本を持っていますか?”に尽きるのではないだろうか。

・夢や大志を抱け 

・目標や夢をブレークダウンして具体的なタスクに落とし込め 

・PDCAを回して常に改善しろ

・深層心理に働きかけて行動力を養え

・メモを取って常に心の中をクリアに保て

 研究者や成功者?等の著者は自分の中に具体的な脚本を書いた、または脚本を認識したのだと思う。

 対してその読者は(私も含めて)、その著者の脚本ではなく、著者の演技の結果を読んでいるだけなのだろう。半沢直樹の真似をしても、それは演技の真似であり半沢直樹の人生は絶対に再現できない。

 個々人がもっている脚本は決して自分以外の人間に読めない言語で書かれている。書き換えたり書き加えたりすることは自分にしかできない。おそらく、ほとんどの人は親>兄弟>先生>友達>同僚>有名人から受けた影響によって無意識に脚本を構成したり書き加えたりしている。この脚本を自分のものにし、書き加えたり修正することが大切なのだろう。

 失敗した時1→「失敗したがすぐに別の道を探し始めた」

 失敗した時2→「失敗しどん底を感じる自分をしばらくの間憐れんだ。それは2年間に及んだ」

 失敗した時3→「失敗し絶望し命を絶った」

 どのような脚本を書くかは自分次第。誰もその結果に責任は取れない。

 この脚本を意識したり書き加えたりする作業は、決して難しい作業ではない。困難な状況に陥ったり、どうしていいか分からなくなった時にト書きにこの言葉を書き加えるのだ。

 ”主人公は立ち止まって周りを観察し、自分の良いように脚本を書き直した”

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