外径寸法公差±0.01のガラス管

ガラス管というと、蛍光灯やスポイトなどを連想するが、電子機器や医療機器では随分使っているそうだ。その中でも精密ガラス管といって寸法公差が非常に小さい物があって「高精密ガラス管」といわれる。どのくらいの精密さかというと、外径寸法でコンマ以下が当然の世界。熱変形が大きいガラスは冷めて行く時に収縮するから、熱い時と冷えた時では相当な寸法変化がある。寸法だけでなく、反りや曲がり、肉厚のバラツキも出る。

 この業界で京都の高尾製作所が達成した寸法精度は驚異的である。外径0.1ミリから最大15ミリのガラス管を長さ750ミリで量産して、寸法公差±0.01ミリに収めた。寸法センサー追随式延伸成形法という方法で、母材を炉に送り込むスピード、炉からガラス管を引き抜くスピード、炉内温度を制御して量産を可能にした。

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