バラ積みピッキングロボット
日本の工場の自動化率はずいぶん進んでいると思ったら、まだ5%程度だそうだ。
加工や検査の自動化は進化しているが、部品を並べたり、運んだりして専門装置間をつなぐ部分はまだまだである。
ロボットでは無理で、人間しかできない仕事が沢山残っている。たとえば、ごちゃまぜになって運ばれてきた部品の中から必要なものをすくいだして組み立てる作業は、おもちゃ箱の中から欲しいものを取り出すような高度な判断力と器用な指さばきが求められる。3次元にあらゆる方向を向いた部品を、ロボット自らが考えたつかみかたで取って並べる技術は想像するだけでもため息が出るほど高度なものだろう。
ところが東大発のVB、「MUJIN」はこれを成し遂げた。こういうことが可能になると、製造ラインの設計概念が変わる。農業、物流、あらゆる分野に展開できる。未来予測が手の届かない分野になってきているのではないかという感想すら持つ。将棋の駒を混ぜて取り出して並べ、差し手も知能ロボットが決めると、人間は見ているだけになりかねない。
※MUJINのyoutube動画 ☞ https://www.youtube.com/watch?v=4Ky8GudNGpY