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自動議事録作成システム
生産性の向上はあらゆる企業の絶対的な使命である。
企業だけでなく学校や役所でも真剣さの違いはあっても同様である。だが、一方でいつまで経ってもなかなか改善されないのは会議の生産性だろう。「会して議せず、議して決せず、決して行わず」とは、明治時代の誰かが言った言葉だが、古くて新しい真実だ。多分100年間で会議生産性はろくに伸びてない筈だ。だが、改善に当たっての人的要素は別にして、道具の進歩はめざましい。資料などの事前配布は、今やメールで済ませるし、議事録の配布も同様である。壁に大きな紙を貼らなくてもプロジェクターがあるし、TV会議などは目を見張るほどの進歩を遂げている。
そんな中で、学生VBコンペで入賞した議事録作成シズテムは、京大生の稲田君ら5名。音声の録音と自動書き起こしを発言者ごとに改行しながら行う。会議中に議事録作成と編集ができるので、終了とほぼ同時に議事録を配布できる。かつての速記などという特殊技術は不要になる。そこで思い起こすのは国会の投票風景である。青票、白票など銭湯の下足札みたいな札を持ってぞろぞろと歩く姿はいただけない。手元にPCを置いてLANで投票(勿論記名式)すれば一瞬で表決なのに、なぜ前時代のやりかたを守るのだろうか?