鎖かたびら軍手
昨今は刃物による犯罪が急増している。
ナイフ、包丁、カッターナイフなどが主な凶器だが、被害者は素手で刃物に対抗することはできない。ここに「鎖かたびら」という保護下着がある。鎖を縫い込んだ肌着のようなもので、忍者が着ていたやつだ。この忍者シャツは刀を防ぐ。また槍も通さない。金属を加工する工場では、金属の角(エッジ)で手や指を切ることが多い。あっという間に何針も縫う怪我をしてしまう。そこで切れない軍手が開発されて、アラミド繊維で作った手袋ができた。かなり有効であるが、繊維である以上限界もある。
九州のカミキ社は「切れない手袋」を作っている。布の中に鉄線を縫い込んであって、その鉄線は鎖形状になっていて指を守る。ただの線では、どうしても方向性ができてしまって、刃の動きが線と平行の場合は防げないので、全方向性の守りを考えたら、忍者の鎖かたびらに行き着いた。場所によってはありがたい作業具だろう。