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両負け上等。投了するのはそっちだぞ(思い出話)
過激なタイトルですが特にトラブルになったわけでも何か問題提起する話でもございません。
カビゴンLOを道連れに両負けした話でも遅延で逃げ切った話でもありません。あしからず。
ポケカのフロアルールが改定されまして、時間切れ後も投了が認められることになりました。
これによりお互い「投了するべきか」を落ち着いて考える間が生まれたとも言えます。
どちらが投了するべきかは神のみぞ知るところだと思いますので触れません。
ちなみに私は時間ギリギリになって負けそうだと感じたら投了を選んできました。
CLでルカメタ相手に殴りきれないなーと感じたときも、シティでカビゴンに詰まされたときも、投了を選びました。
両負けよりも投了のほうがオポは高いし、相手へのリスペクトもあるし、そもそもこのまま続けていたとしてもたぶん負けてるので…といった普通の理由です。
そんな私ですが、タイトルのように両負け上等!となった印象的な試合があったので思い出話をしたいと思います。
数年前のとある自主大会に私は参加しました。
人数は120人規模くらい(あやふや)
トップカットはベスト16で予選は7回戦。
6‐1は確定でトナメ。
5‐2で数人がオポでトナメにあがれる大会でした。
私の成績は予選6戦終えて4‐2。
勝てばオポによってはトナメにあがれます。
そんな崖っぷちの最終戦。
相手の戦績は5‐1。
いわゆる階段卓でした。
今日はどこからいらしたんですか〜と会話をして和やかなムードで試合が始まったのを覚えてます。
しかしその試合の内容は泥沼。
お互い事故で動けず。
ドローゴーを繰り返し、先にサポートに触れて殴り出せたのは私でしたが、対戦相手はクラハンと回復を搭載してるデッキ(ちなみにコントロールデッキではなかったです)
こちらも相手が動けないうちに殴りきってやろうとリソースを切りながら進んだので対戦相手のクラハンが刺さる刺さる。
殴れないターンがあったりボスで縛られたり。
しかし相手も思うようにベンチの育成が進まず。
何度か相手もアタッカーが育ちかけるが、ボスで呼び出して攻撃する。
こちらがサイド優勢のままあと1匹倒せばわたしの勝ちというところまでゲームが進みました。
しかしまたこちらのベンチのエネのついていないポケモンを呼び出して縛られる。
そのころにはデッキのエネは0になっていました。
釣り竿はデッキにあったのでリソースを回復することはできました。
しかしここで無情にもお相手のリセットスタンプ(時代を感じる)
こちらの手札は1枚。
こちらが勝つには、釣り竿を引いて、さらにエネをひいて、バトル場のポケモンを逃し、ボスを撃たなければならない。
うまくサポに触れても最短2ターンはかかる。
相手もようやくポケモンが育ち、サイド差はあるもの、ここから捲ってやるぜの構え。
しかしそのころには対戦時間は残り2分を切っていました。
試合が続いてる卓も残りわずか。
ジャッジも横につきます。
両負けがチラつきましたが、私は投了するつもりはありませんでした。
勝ち筋が残っているのはもちろん、私の成績は4‐2の崖っぷちです。
3敗にトナメの目はありません。
もちろん両負けが悪だという認識はありました。
両負けよりも投了したほうが自分の成績がよくなるのも理解しています。
しかし最終順位が40位から30位にあがったところで何だというのでしょう。
トナメにあがれなければ順位など意味がないだろ!(主観)
相手の成績は5‐1。
相手は負けてもオポでトナメに上がれるチャンスがあります。
つまり両負けして順位が下がって困るのは相手のほうです。
こっちは崖。
爆速で最後までプレイしてやる。
両負け上等。投了するのはそっちだぞ。
と、もちろん口には出してません。
そういう気持ちでプレイしました。
相手がジャッジに時間を尋ねます。
残り10秒です。
…投了します。
相手は宣言しました。
あのまま続けていたらどちらが勝っていたのかわかりません。
もしかしたら勝ちを譲ってもらったのかもしれません。
時間内に終わらせろよ!という話ですが、お互い時間いっぱい精一杯戦いました。
あの時は投了する必要はないと私は感じましたし今も間違っていないと思っています。
そして投了を選んだ相手の判断も自分の成績のために最善を尽くしたものだったんじゃないかと。
最終成績が発表され私は12位?(あやふや)でトナメにあがり相手はオポ落ちでした。
(私の対戦相手に全勝者や6‐1の方がいたのが大きかったのかなと思います)
以上、今でも印象に残っている対戦の思い出話でした。
細かい対戦の内容は補完してますので事実と異なる可能性があります。あしからず。
薬にも毒にもならない話に付き合って頂きありがとうございました。
ちなみにトナメはくっそ事故ってサイド1枚もとれず5分で負けて1没でした。
これもポケモンカードです。