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【映画感想51】ゴースト・ドッグ/ジム・ジャームッシュ(1999)

日本の武士の心得を説いた小説をバイブルに、伝書鳩を唯一の通信手段として使用する孤独な黒人の殺し屋ゴースト・ドッグ。
その生き様とマフィアの抗争を描く映画。

前回見たデッド・ドント・ダイに出てきた日本刀を持った女性、この映画のセルフパロディだったのか!!笑

武士道に傾倒し、日本刀で鍛錬をつむ殺し屋ゴースト・ドッグ。しかしなぜか主要武器はサイレンサー付きのピストル。刀は?

さらには刃物を振り回すように銃をヒュンヒュンと振り回して袂にしまうめちゃくちゃっぷりなんだけど「とにかくものすごく武士道が好き」感が憎めなくて、クールな振る舞いとのギャップがゆるいおもしろおかしさを醸し出しています。

ところで武士をテーマにした映画で思い出すのがラスト・サムライ。あれは日本でありながら「外国人が想像した日本」という感じがちょっと違和感があったのですが、
この映画はそれよりさらにめちゃめちゃなのになぜか許せてしまいました。
熱意がすごいので一周回って微笑ましいというか。

日本人は笑えると思うんだけど、
外国勢の感想が気になる映画でした。
あとマフィアの娘役の女の子がめっちゃかわいいです。

【追記】
そういえばゴースト・ドッグの名前の由来って、もしかして「飼い犬に手を噛まれる」から来てるんだろうか。もしそうなら監督の日本愛すごい。
(日本と共同制作してるのでなくはなさそう)

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