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現役大学教員が教える「中堅私大院卒(修士)」でも大学教員になれる方法【準備・心構え編】
こんにちは。
しがない大学教員です。
前回の無料記事では【プロローグ編】として,中堅私大の院卒(修士)でも大学教員になれるノウハウを皆さんにお伝えする前に,記事内容がほとんど参考にならない人について記した。
今回の記事は有料記事ということで,前回の記事をお読みいただいた上でいよいよ細かな内容に入っていきたい。今回の記事では,【心構え・準備編】と題して,本格的に公募戦線に身を投じるにあたって知っておくべき事と,事前に準備することについて記したい。公募書類の具体的な書き方等のテクニックは後の記事に譲るとして,すべての公募の基礎となる本記事は,全体を通して最も重要な内容であるので,心して読んでいただきたい。
ちなみに,この記事は私の熱い思いが溢れ出ているため長文である。とにかく長い。そのことを了解いただきたいと思う。
目次
1. 筆者の大まかな経歴
2. 筆者の公募戦線星取表
3. 公募戦線に身を投じるための心構え
1. 筆者の大まかな経歴
タイトルに「現役大学教員が教える」と冠している手前,筆者の経歴を大まかにでも説明しないとそれ以降の内容に説得力が欠けてしまうので,身バレしない程度にお話ししたい。正直,書いていて情けなくなるくらいの経歴であるため本来は秘匿にしたいところだが,有料記事を購入いただいた方に少しでも参考になればと赤裸々に開示したい。
筆者は現在,地方私立大学の講師をしている40代♂である。専門は社会科学系とだけ言っておく。
40代でまだ講師なのかと思われるだろうが,まぁこれでもいろいろあったんですよということでご勘弁いただきたい。
高校を卒業後,首都圏の中堅私大に入学する。卒業後,そのまま出身大学の大学院に進学し,修士課程,博士課程へと進む。
博士課程では,自分の研究能力に限界を感じたり,将来への不安やもともとの怠惰な性格などもあり,在籍年限一杯の6年間在籍していた(+1年の休学期間)。その間,TA(ティーチング・アシスタント:教員の授業補助),RA(リサーチ・アシスタント:研究プロジェクトの研究補助),非常勤講師を経験した。
結局,博士の学位は取得できず,博士課程を満期退学することになってしまった。本来ならこの時点で研究者の道は諦めるところだが,今まで社会人経験のない30代を一般企業が雇用するだろうか。いや,雇用するはずがない。
当然,博士課程の最終年には,無理とわかりつつもJREC-INで情報を収集し,手当たり次第に公募に応募することとなった。当時お付き合いをしていた女性がいたため,その焦りは生半可なモノではなかった。
所詮,修士号しか持っていない満期退学者。どんなに応募したとしても箸にも棒にもかからないだろうとたかを括っていた。
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