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andymoriがバズった世界

日記の下書きを確認したら「5月の始め」とあって、どれだけ下書きを放置していたんだと自分でも呆れる。
あの時期にTikTokでandymoriの楽曲が流行ってるらしいという噂を聞いてすごい驚いたっけ。andymoriは昔から大好きなバンドで、かつてはZepp仙台でライブを観たこともあるし、記憶が正しければライブ観て帰宅して「情熱大陸」の浅野いにおさんの回を観たはずだ、濃すぎる1日だったなあの日は。そのライブで購入したandymoriのシャツがお気に入りで着たおしていた時期があった。カラオケで「CITY LIGHTS」をよく歌っていた。何もかもが懐かしい。さすがに今現在もTikToK内で流行ってるかどうかはわからないけど、あの後メディアなどでandymoriの「すごい速さ」はTikToKでバズった曲として世間に認知されたと思う。

「世界サブカルチャー史 欲望の系譜4 21世紀の地政学 ヒップホップ編」を観た。
世界でヒップホップというカルチャーがどのように誕生し、時代の中で流行・変化していったのかのドキュメント番組。

最初は「海外のラップ、全然聴いたことなくて、有名な人の名前しか知らないや」という気持ちで観始めたのだけれど、すごい面白かった。
知らないぶんだけ、ヒップホップの歴史をぐんぐん吸収していく感覚があった。
グランド・マスター・フラッシュの「ザ・メッセージ」という有名な曲の「押さないでくれよ 崖っぷちにいるんだ 正気を失わないように 踏ん張ってるんだ」というバースにはグッときたし、NASもむちゃくちゃカッコいいこと言っとるなと思った。「思春期のエッセンスが抜けた」とかそういうフレーズがすごい。
第3回と第4回になると、いよいよ日本でのヒップホップ史にも触れていく。「95年、日本でも社会の構造を揺さぶる出来事が起こる」というナレーションとともに、阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件の凄惨な事件映像が流れ、当時の不穏な空気感が漂う中「空 、空、空からの力」というフレーズが重なりキングギドラの紹介が始まるのはすごく印象的だった。Kダブシャインの「上空から邪悪な空気把握」とかとにかくシリアスで硬派な雰囲気があった。
番組のナレーションによると、時代とともに、地方都市に大型ショッピングモールが出来て、利便性は潤ったが地域の特色は失われていった。「似たような景色を飛び越えて世界と直接繋がりたい」という気持ちから誕生したセカイ系作品が流行りとなり、せまい恋愛関係やせまい範囲の人間関係が世界の危機と直結する、その魅力に多くの人がひかれていったらしい。当時の代表的なセカイ系作品として、いくつかのライトノベルの作品の写真が映像として登場したのだけれど、その中に『ブギーポップは笑わない』があったのが一気に懐かしくなったし、すごい印象的だった。何よりヒップホップの番組にラノベが登場するのがまさかすぎて驚いた。

中学生の頃に『ブギーポップは笑わない』を読んでブギーポップシリーズにハマッていた。
途中もしかしたら読んでない作品もあるかもしれないが『ブギーポップ・アンバランス ホーリィ&ゴースト』くらいまでは好きで読んでた。個人的には『ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ』という作品がお気に入りだった。ブギーポップが好きすぎるがあまり、他のラノベは全然読まなかった。ラノベというジャンルに括っていいかわからないけど、西尾維新の戯言シリーズは好きで読んでいた。好きすぎて『クビシメロマンチスト』で読書感想文を書いたことがある。

「これが定番!世代別ベストソング」という番組を観ていた時に、ケツメイシの「涙」とBUMP OF CHICKENの「スノースマイル」のMVが流れたのだけれど、「涙」のMVのダイノジや、天体観測を歌うBUMP OF CHICKENから漂うあの頃の芸人やバンドの雰囲気って本当にカッコよくてやっぱり良いなぁとしみじみ思った事を覚えている。2002年とか2005年の「2000年代初頭の空気感」がすごい好きなんだろうと思う。
高橋瞳の「SKULL」という曲があって、2006年リリースらしいのだけれど、これを聴くと2006年のあの感じがすごい伝わってきてたまらない気持ちになる。
Aqua Timezの「Velonica」やTommyheavily6の「Pray」も聴くと懐かしくなる。その曲がテーマソングだった頃の銀魂やBLEACHのアニメは観ていないのに懐かしい空気感だけはある。不思議だ。

「百円の恋」「AIR/エア」「ベイビーわるきゅーれ」「黄龍の村」と色々映画も観たのだけれどどれも面白かった。特に「黄龍の村」はかなりくらった。ボンクラ男子の妄想をまんま映像化したかのような世界観、あれはたまらないものがある。「百円の恋」のラストシーンとクリープハイプの曲が流れるあのタイミングは絶妙だった。

「似たような景色を飛び越えて世界と直接繋がりたい」という言葉いいな、もっと日記っぽいスタイルで書きたい、色々と思う。



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