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所変われば空も変わる

今日、月が大きくオレンジ色に見えた。電車を待つ短い間にどんどん高く上がっていく。地球の時点の速さを体感する。通りで一日があっという間に過ぎるわけだ。

今日のnoteは何を書こうかなと悩んでいた私は、そういえばフィンランドで月を見た記憶がないことに気づいた。私の住んでいたロヴァニエミは海もなく、森が多い環境だったため、開けた空を眺める機会が少なかったのだ。

私と交換留学で日本に来ていたホストシスターは、鳥取砂丘に行ったときに初めて、海に沈む夕日を見たそうだ。フィンランドのように森に囲まれていては、地平線をはっきりと見ることはない。

一方で、フィンランドの空は一年を通しての変化が大きい。特にロヴァニエミでは一晩中日の沈まない白夜、日がのぼらない極夜がある。さらに冬の空にはオーロラが見える。去年ヘルシンキで偶然会った日本人の夫婦が「ほんとうに夜まで明るいんですね」と不思議そうにしていたのを覚えている。彼らは運よくロヴァニエミでオーロラも見ることができた。

なんてことのない話だが、私たちが当たり前に見ている空も、場所が変われば違って見えたり見えなかったりするというのはなんだか新鮮な気持ちになるものだ。

#サムネイルはロヴァニエミのケミ川に沈む夕日。地平線は森で覆われている。

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