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うたのげんざいち2022東京国際フォーラム2/4 中村佳穂

私にとって二度目の中村佳穂のライブ。
昨年、Zepp難波で初めて中村佳穂を観て衝撃を受けて、あれはいったい何だったのか、もう一度確かめたい!と思っていたら、またチャンスがやってきた。

今回の席は、国際フォーラム一階の48列目。
今回も特にセットはなさそうだ。
彼女に派手なセットは不要だからね。


龍のような衣装を羽織って、中村佳穂が登場し、ピアノを弾き始めた…


あっという間の約二時間。


やはり彼女は只者ではないわ。
”ヒーラー”と自ら名乗る人は、なんだか違う気がするんだけど、彼女には間違いなく人を癒す力があると思う。
アーティストをこんな風に思うのは、彼女が初めてだ。

自由で、ものすごく優しくて、その世界に包み込まれる。
なんていうジャンルなのかわからないけど、唯一無二の世界観。

フランダースの犬で、ネロとパトラッシュが死んでしまうときに、天使が降りてきたでしょう?
天使たちに囲まれて、天に昇っていくネロとパトラッシュは、苦しみや悲しみから解放されて、幸せな顔をしていたでしょう?
彼女のライブ中に私は、そんな感じを疑似体験してしまう。
頭が空っぽになって、多幸感に包まれる。

もっと言えば、私の中で永い間眠っていた、太古の昔からの記憶を持った細胞が、急に目を覚まして覚醒したような、不思議な感覚に陥る。(意味わからないよね笑。これは私だけかもしれないな。)

彼女には、大勢のお客さんを前にして歌うアーティストの力みや気負いや傲慢さが全く感じられない。
自分の部屋にいるときも、家族といる時も、偉い人といるときも、ライブ中も、きっと何も変わらず、あのままなんじゃないかと思う。

見た目はごく普通の女の子なのに、ピアノを弾いて歌いだすと神々しさがすごい。
近寄りがたいきらびやかな神々しさではなくて、とても近くて、とても優しい。

宇宙語のような理解不能な言葉で歌うアドリブは、とても不思議だ。
なんであんな不思議な音が自然に口から出てくるんだろう。どこからインスピレーション受けているんだろう。

今回はバンド編成ではなく、ワンマン弾き語りライブだったんだけど、ゲストピアニストが、なんと上原ひろみさんだった。
二人のセッションは、もう、、本当に素晴らしかった。


このライブを、娘は友達と一緒に2列目で観た。
二人とも、言葉がないほど感動していた。

両目とも視力1.5で、2列目だった娘がこう言っていた。


”ピアノに書いてある文字とか、上原ひろみさんの顔やカメラマンさんはずっとはっきり見えるのに、中村佳穂だけ光ってて何回も見えなくなった。
目をこすったり、一生懸命目を開いても、中村佳穂の周りだけ光っていて、ぼやけて見えなくなる。照明のせいじゃない。”

娘には彼女のオーラが見えているのかもしれない。
2階の遠くの席からでも中村佳穂が神々しくみえるのは、やはり気のせいじゃないみたいだ。








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