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【2023年夏の最新情報】久々にシンガポールを訪れると未来都市だった!

コロナが完全には終息していませんが、海外渡航が自由になりました。この記事では、海外旅行先としてシンガポールに興味がある方に、シンガポールの最新情報やお勧めスポットなどをお伝えします。

シンガポールに行くのは今回で2回目。学生時代にバックパッカーで留学先の香港からシンガポールへ飛び、そこからマレー半島を北上したことがあります。その時からシンガポールの街は綺麗で、ごみを公共の場にポイ捨てすると罰金が課せられるルールがありました。

今回久々に訪れて「シンガポールは安全で清潔で、海外旅行の初心者でも子連れでも行きやすい国だな」と改めて思いました!2023年7月末に家族4人で行ったシンガポール旅行から最新情報をお届けします。


シンガポールとマレーシアは意外と近い

今回はシンガポールに住む友人に会うため、滞在中のマレーシアから2泊3日でシンガポールを訪れました。クアラルンプールからシンガポールまでは約350kmと大阪・東京間(556km)より近く、移動も簡単です。国際線ではこの2国間(2都市間)の便数が一番多いそうで、飛行機代も大阪・東京間の片道分で往復できました。

シンガポールは1963年にマレーシアの一部となり、この合併により共同自由市場を構築して経済的な利益が得られるほか、国内治安も改善されると考えられていました。しかし、マレーシア側が「華人勢力のシンガポールが強まり、連邦の結成を乱す」とし、シンガポール単独での独立を強いられた経緯があります。

1965年の分離独立後、シンガポールは独自の道を歩むことになり、失業率の高さ、住宅や土地、石油をはじめとする天然資源の不足など、多くの問題に直面していました。首相のリー・クアンユー氏が失業者の抑制、生活水準の向上、大規模な公営住宅計画を推し進めました。また、経済インフラの整備、人種間の緊張緩和、防衛システムの構築にも注力し、シンガポールの発展につながっています。

歴史的には複雑な面もありますが、密接な両国。マレーシアからシンガポールに飛んでみて、人々が気軽に行き来している印象でした。シンガポールに行く5日前にフライトを押さえましたが、当日は満席でした。時間帯によっては、同じ航空会社から1時間に2便出ており、まさに東京と大阪間の移動の感覚でした。

難易度高め!?シンガポール最初の関門は、無人の入国審査!

定刻に飛行機が到着。そこから、入国審査通過までに約1時間半もかかるとは予想していませんでした。

シンガポール入国には、到着の72時間前から入力可能なSG Arrival Card(電子入国カード)への事前入力が必要です。

「3日前から入力できる」と思い先延ばしにしてすっかり忘れていたので、私たちは飛行機を降りてからベンチを見つけ、夫婦で自分と子どもの2人分ずつの情報を必死に登録しました。その後、入国審査場に向かいました。

【入国審査の流れ】
① 入国審査の場所に進むと、横に20列くらい無人の入国審査用の機械があり、分かれて並ぶよう促されます。

② 縦に2つのゲートがあって、最初にパスポートを読みこませます。成功したら1つ目のゲートが開きます。

③ 真ん中の空間に進むと、顔認証のカメラがあり、写真のあと指紋を取ります。

④ すべて完了すると、ゲートが開いて入国審査完了です!!

ストレートに上手くいくと順番待ちに10分、入国審査の所要時間は1~2分でしょうか。慣れている人や大人はいいのですが、子どもは写真を撮るのに、自分が前後に動いて顔の大きさをあわせる必要があるので、上手くいかないことが多いです。子ども達が審査を通過できない場面をたくさん目にしました。無人化を目指しているので、10列に1人しか入国管理のスタッフがおらず、困っている人をタイムリーにアシストするのは難しいと感じました。

我が家の中2長男も大変苦労しました。3回列を変えて毎回最初から並びなおし、4回目のチャレンジでやっと通過。最後は、私がスタッフに子どもを指さして「アシスト・プリーズ」と言い、成功するまで見守ってもらいました。無事入国できた時は思わず拍手で長男を迎えました。

所要時間1時間。長男は無人の入国審査を終えた直後に「シンガポール嫌や。ホテルで寝とく」と言うくらい不安でストレスだったと思います。

ちなみに、途中で入国審査のスタッフさんに話しかけると、「親が先に通過したらダメだよ」とアドバイスされました。

後でシンガポール在住の友人に入国審査のことを話すと「私もよく通れないから最初から人がいる一番左の端のところに行くよ!」とのこと。次回は最初から有人の入国審査に向かいます。

ここまで長く書きましたが、シンガポールは入国審査の無人化を決めたら、少々困っている人がいても、平気で何回並びなおしさせても、無人化を貫く姿勢を感じました。

また、シンガポールの特徴として監視社会だと聞いていたのですが、次男が駅のあるフロアで急に監視カメラを数えだして「17個ある」と教えてくれました。シンガポールは監視カメラがあるから、監視カメラがある場所では物を置きっぱなしにしても置き引きされないそうです。

ここまでは国の特徴でしたが、シンガポールの人々の素敵なお人柄を知れるエピソードがあります。シンガポールで3人の子育てをしている友人がシンガポールに来てまもない頃、子ども1人を抱っこして、あと2人を連れて雨で困っていたら、バスの運転手さんがわざわざバスを止めて傘を貸してくれたそうです。「人の優しさに触れてシンガポールで頑張っていこうと思えた」と友人が教えてくれました。

初めてシンガポールに行く方へ お勧めトップ5

ここからは、今回の滞在中に行けて良かったところトップ5です。友人がシンガポールと言えばここ!というところを案内してくれました。また、事前に調べて気になっていたエリアのひとり街歩きもしたので、主要スポットを押さえているかなと思います。

1位 ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ

2012年にオープンしたガーデンズ・バイ・ザ・ベイはシンガポール中心地の埋立地に作られた国立の公園です。シンガポールは都市の緑化に力をいれており、壮大なスケールのアートと植物が融合されたガーデンズ・バイ・ザ・ベイはシンガポールの象徴だと感じました。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは敷地内への入場は無料で、園内の複数の施設が有料です。敷地は大変広く「未来都市に来た!」としか思えない、ユニークで新進気鋭の植物園に圧倒されっぱなしでした。

今回はシンガポール在住の友人の勧めで「クラウドフォレスト」と「フラワードーム」に入りました。

【共通の入場料金(外国人観光客用)】
Standard - Adult (13 years old & above) S$53.00 13歳以上が約5300円
Standard - Child (3 to 12 years old) S$40.00 3歳以上12歳までが約4000円
(2023年8月現在、公式サイトより)

「クラウドフォレスト」は高さのある温室ドームです。中に入ると、高くそびえる「クラウド・マウンテン」から滝のように水が落ちて、しぶきで涼をとることができます。熱帯雨林のなかでも珍しい低温の森林帯をテーマに作られており、霧が立ちこめる中を歩いて進んでいくと、まるで映画に出てくるような幻想的な空間が広がっています。シダ植物がたくさん植えられていました。

クラウドフォレストの内部

次に入った「フラワードーム」はガラス製の温室で日当たりがよく、太陽の光でとても明るいのが印象的でした。2015年にガラス製の温室のギネス世界記録を取得したそうです。樹齢1000年のオリーブの木やモクレン、ランなど、5大陸から集まった植物や花が育てられています。私はシンガポールの国花でもある美しいランが印象に残りました。

美しく気品を感じる、シンガポール国花のラン

日が落ちる19時から、壮観な光と音のショー「ガーデン・ラプソディ」が始まり、スーパーツリーグローブがライトアップされます。無料のショーで、地元の友人の勧めで温かい地面に寝そべって光のショーを眺めたのもいい思い出です。無料エリアと無料のショーだけでも行く価値がありますよ!

ガーデンズ・バイザベイの象徴、スーパーツリーグローブ(夕暮れ時)
夜の無料のショー。音楽と光のコラボを堪能。

2位 マリーナベイ・サンズとマーライオン

マレーナベイ・サンズとマーライオンは「いかにもシンガポール!」というスポットで、昼も夜もその景色を見ておきたいと家族で話していました。毎日夜に光のショーがあるようですが、私たちが行った日は花火でした。

夜のマリーナベイサンズ
マリーナベイサンズのウォーターフロントで花火
マーライオンは小さいと思って行くと意外と大きく感じる!?
小さなマーライオン(大きなマーライオンの近くにあります)

3位 チャンギ・エアポート の人口の滝(ジュエル内)

事前に小4次男と見に行きたいと話していた人口の滝は、「ジュエル」という空港内の巨大商業施設にあります。規模も美しさも涼しさも、一見の価値ありでした!この施設内には飲食のお店も沢山あるので、空港に早めに行ってチェックインしてから時間調整するのにいいかもしれません。ちなみにマリーナベイ・サンズ内にも似た設計の小さな滝があります。

空港内を移動する際の注意点は、シンガポールは世界中から国際線を受けて入れているため規模が大きく、空港ターミナルが4つあります。滝があるジュエルはターミナル4からは直接行けないので、シャトルバスで電車の駅にも直結しているターミナル2に行きましょう。ターミナル4以外のターミナルからは、歩いて行けます。

人口の滝(チャンギエアポートのジュエル内)

4位 チャイナタウン(一人街歩き)

シンガポールのチャイナタウンは、今まで行ったことがある国内外のチャイナタウンで一番整然としていて立派な印象でした。個人経営の店が並ぶのはもちろん、大きなビルの中に地元の人たちが集まる大きな市場があったり、今まで見た中で一番大きくて立派な中国寺院がありました。

チャイナタウンで特にお勧めは「仏牙寺龍華院博物館」というお寺と仏教の博物館を兼ね備えた施設です。2007年に建立され比較的新しく綺麗な建物です。拝観料は無料で、色んな種類の仏さまを拝むことができます。お堂の中に入ると、正面に大きな仏像が金色に光り輝いており、クーラーがきいた空間でお坊さんがお経を唱え、一般の人々も席に座ってお経を聞いておられました。呼吸を整えて周りを見ると、意匠を凝らした内装や仏像、仏教史にまつわる幅広い展示があり、ひとりでゆっくり見学できるといい場所でした。

チャイナタウンにある仏牙寺龍華院博物館

次のお勧めは「スリ・マリアマン寺院」という1827年に創設された古い寺院です。イギリスの東インド会社がシンガポールに貿易の入植地を建設を始めた8年後に、インド人のナライナ・ピレイ氏により建てられました。

ピレイ氏はマレーシアのペナン州から来た政府の役人で、1819年にトーマス・ラッフルズと共にシンガポールへ訪れました。その後、ピレイ氏はシンガポール島で最初となる建築会社とレンガ焼き窯を設置するなどし、現地のインド人社会の指導者として認められたそうです。

マレーシアと同じく、チャイナタウンの同じエリア内に中国系とインド系の立派な寺院があり、異なる民族が共存する社会の象徴のように感じました。実際にお祈りしているのは、それぞれ中華系とインド系の方達ですが、双方とも観光客の見学はウェルカムな感じで、写真撮影も自由にできました。

拝観について注意点があります。両方の寺院とも「肌を出している」のはルール違反になるので、肌を出した観光客が注意されて足止めされていました。建物内を見学するのであれば、男女とも短パンやタンクトップは控えて肌を覆った服装で訪問しましょう。

5位 アラブストリート(一人街歩き)

シンガポールのガイドブックを旅行前に眺めていて「この風景を見たい」と思っていたアラブストリートに出かけました。モスクがあって、アラビアンコーヒーやケバブ(中東とその周辺地域で食べられている肉・魚・野菜などをローストして調理する料理の総称)など、アラブ系のお店が立ち並ぶエリアです。

まず外せないのが、アラブストリートを訪れたら必ず目に入るサルタン・モスクです。シンガポールで最も古く有名なモスクで1928年に建設されました。

サルタン・モスク

次にアラブストリートを訪れるなら、ハジレーン(Haji Lane)が有名です。私は朝早く行ったので、まだお店が開いていませんでしたが、約200mほどの短い路地にかわいい雑貨屋さんやアパレルショップなどの若者文化が密集するスポットだそうです。

アラブストリートを散歩していると、素敵なウォールアートをいくつか発見。歩いていて楽しい場所でした。

アラブストリートのウォールアート

シンガポールの美味しいもの!

最後に食の情報をお届けします。シンガポールでは「ホーカーズ」という屋根があって風通しがいい、個人のお店が大集合した場所が好きでした。もともとは路上にあった屋台を、衛生面の問題からひとつの場所に集合させたのが始まりだそうです。現在はシンガポール国内に100以上のホーカーズがあるそうで、街を歩いていると、ビル内のホーカーズや、平屋のホーカーズによく出くわします。

シンガポールは日本より物価が高いため、ホテル代が高くなりますが、ホーカースなら1食500円で美味しいご飯が食べられます。「海南チキンライス」は最も高級なチキンライスと言われいているヒルトン内の「チャターボックス」と「ホーカーズ」で食べましたが、どちらも美味しかったです!値段の差について、次男は食べられるお肉の量が違うとつぶやいていましたが(笑)

最高級と言われるチキンライス(ヒルトン内チャターボックスにて)
1食500円のチキンライス(ホーカーズ/屋内屋台村にて)
マンゴ・ライチ・タピオカのかき氷(ホーカーズ内の中華系デザート屋さん)

食事の場所を友人にお任せしていたら、TWG Teaというシンガポールで2008年に誕生し、世界15か国で親しまれる高級ティーブランドのレストランに連れて行ってくれました。紅茶のメニューだけでパッと見、200種類くらいあったのではないでしょうか。友人と私はラザニアを、夫と子ども達はハンバーガーを食べました。普段は節約モードなので、優雅な雰囲気やお味を堪能できる貴重な時間でした。

TWG tea のラザニアと紅茶

以上が実際に行ったお勧めスポットと食事です。

最後に、次回シンガポールに行くチャンスがあれば行きたい場所もご紹介しておきます。

・ナイトサファリ
・シンガポール植物園(シンガポール唯一の世界遺産、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイとは異なる)
・カジノ(外国人パスポートを見せれば無料で入れる)

日本からシンガポールへのLCC(格安飛行機)が飛んでいるので、行きやすくなりました。シンガポールは面積が小さく、公共の交通機関も整備されているので、移動にあまり時間がかからず観光で回りやすいです。安全で綺麗な国なので、女性一人でも、お子様連れでも行きやすい国だと思いますよ!

(更新:2023年8月16日)

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