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強烈だけど哀しい『Fleabag』

また最高に面白いドラマに出会ってしまった。

よくわたしのnoteに出てくるイギリス人の友達と『ハートストッパー』について盛り上がっていたら「イギリスのドラマが好きなら『Fleabag』も見てみて。面白いよ」とおすすめされた。

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とりあえず何の情報も入れずに見始めたら、面白すぎて2、3日であっという間に見てしまった。そしてすぐに2周目に入った。

一応フリーバッグという名前になっているこの主人公。でも彼女の本名は最後まで出てこない。

フリーバッグが終始カメラ(というかわたしたち)に向かって話しかけてくるスタイルで物語が進んでいく。

フリーバッグはとにかく性欲が強くて常に寝る相手を探している。おまけに皮肉屋で窃盗癖まであるし、経営しているカフェはうまくいってない。1話でそんな彼女を見たときは「うわ〜強烈〜!」と思ったのだけど、決して下品なだけじゃない面白さに引き込まれた。


シーズン1は仲がいいのかよく分からない姉との関係とか、とにかく嫌味ったらしいお父さんの再婚相手とのやり取りとか、ゲラゲラ笑えるのだけれど、少しずつ彼女が抱えている闇や問題も見えてくる。

そしてふとした瞬間のフリーバッグの表情に何とも言えない哀しさや辛さを感じるのだ。


シーズン2ではそんな彼女にもとうとう出会いが!?となるのだけれど、まあこれも皮肉な展開で……なんとも切ないラストだった。人生ってほんとにうまくいかないよね〜。

ちなみにシーズン2は神父を演じたアンドリュー・スコットが最高だった。ちょっと気怠げで口が悪いのにチャーミングさもあってとにかく魅力たっぷり。アンドリュー・スコットすごい。

お姉ちゃんとの関係性もすごく良くて、なんだかんだ支え合っているなと思った。シーズン2を見終わる頃にはフリーバッグに愛着が湧いて応援したくなるはず。


調べてみると、主演のフィービー・ウォーラー=ブリッジが脚本と制作も手がけているではないか。天才かよ……

イギリスではめちゃくちゃ人気になったドラマらしく、エミー賞も受賞している。海外では大ヒットしている作品でも日本ではあまり話題にならないことも多いので、友達がすすめてくれなかったらずっと知らずにいたかもしれない。


ハートストッパーに続き、わたしの大好きなドラマリストがまたひとつ増えた。「やばい。めっちゃ好き」と感じるドラマが増えていくことは嬉しいな。

フリーバッグを見終わった後すぐに友達に連絡して、恒例のFaceTimeでは「本当に面白かった!」と熱弁しておいた。


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