付き合って1週間の彼と「花束みたいな恋をした」を観に行ったら・・・
菅田将暉さんと有村架純さんが共演している「花束みたいな恋をした」を観にいった。
平日、駅前にある映画館のレイトショー。
私は一人で観に行こうと思っていたが、彼が一緒にいきたいと言ってくれた。
彼とはまだ付き合って1週間。毎日一緒にいて幸せいっぱいの絶頂期だ。
※映画のネタバレになるかもしれないので注意
一言で言うと、何度も何度も観たいと思った映画だった。
もう少し年齢を重ねて観たいと思ったし、若いあの20代前半の私にも観せたいと思った。共感できる部分がたくさんある。色んな場面でこれまでの経験を思い出す。
ソファ席に座って、彼とポップコーンをつまみながら寄り添って観た。
今、こうして一緒に時間を過ごしているけど、きっと彼もこれまでの恋愛のことを思い出しながら観ているんだろうと感じた。
カップルが同じ映画を観て、違う人のことを思い出す。
両隣のカップル達はどんな風にこの映画を観て、考えているんだろう。
そんな映画館の中で私は、この空間がエモい・・・と一人で考えていた。
有村架純さんがカラオケで「クロノスタシス」を歌う場面があった。
彼に最近おすすめされた曲だった。
映画が終わった。
帰りながら車の中で「クロノスタシス」を何度も聴きながら、どんなシーンが良かったとか共感したところはどこのシーンとか、2人で感想を言い合い彼の家へ帰った。
もうすぐ23時。私たちは家についても映画の感想を話し合っていた。
その話の流れから、お互いの過去に付き合っていた人の話になった。
私が彼に話た過去は、元カレとなぜ別れたのか。
元カレは私とのセックスで一度も最後までやり終えたことがなかった。
それは私以外の人ともそうだったらしい。
最初は気にしていなかった。いや、気にしないようにしていた。
でも、周りの結婚や妊娠といった幸せな話が出るたびに、この人との子どもを授かることができないんじゃないかと不安になっていった。
次第に将来的に一緒に過ごしていける自身がなくなってしまったのだ。
元カレは、子どもが授かれなかったら養子でもいいなんてことを言っていた。
元カレなりに考えたんだろう。でも私はその言葉が許せなかった。
私は、私の子どもを授かりたい。
それを聞きながら彼は、私の目をずっとみながら頷いてくれた。
そんなことがあるのか?と驚いていた反面、私の気持ちをしっかりと汲みとってくれた。
彼も自分の過去を話してくれた。彼は結婚と離婚の経験があった。
離婚の原因は、相手の不倫だったそう。
その過去に対し、特に私はマイナスな感情を持つことはなかった。
むしろ、今があるからラッキーなくらい。
だから彼の家の家電は家族用なのか・・・と理解した。
1時を過ぎても、2人で話していた。
彼はお互いに過去の話ができて良かったと喜んでくれた。
私も同じ気持ちだった。
映画を観て思う。
今ある当たり前なできごとは、当たり前じゃなくて幸せなことなんだと。
付き合う前から、2人の口ぐせは「幸せ」だ。
「幸せ」と言いながら食べるごはん。
「幸せ」と言いながら見た景色。
「幸せ」と言いながらもぐる布団の中。
「幸せ」と言う彼の笑顔はたまらなく愛おしい。
これからも当たり前ではなく、それがものすごく幸せなことだと気づける2人でいたい。
そしてこの映画を彼と一緒に観れたこともものすごく幸せだった。
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