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アラサー女子が彼氏と別れて得たもの

彼とは半年前にお別れをした。

今でも初めてあった日のこと、朝日が登ぼる灯台で告白されたこと、一緒にドライブした海、旅行に行った旅館・・・彼が伝えてくれたたくさんの愛情や温かい言葉を鮮明に覚えている。

なーんて。

今私は彼に未練があるわけでもない。会いたいかと聞かれれば会いたくない。

彼とは一緒に居れないと思った瞬間があった。
当時、周囲の結婚・妊娠・出産・子育てに憧れていた私は彼に同棲がしたいと強く伝えていた。
それが重荷になっていたのだろうか、彼は返事を中々くれなかった。
そしてコロナが流行し、私は仕事でコロナと蜜に関わる事になる。
地元から遠く離れた場所で働いていたため、家族にも会えず、友人にも会えず、彼にも会えない状況が続いた。
頭がおかしくなりそうだった。
何のために、何が正しくて、何をやりたくて仕事をしているのだろうと考えることが多くなった。
祖母が2人他界した。最期に会うこともできなかった。
そして1年経った今、未だに手を合わせに行くこともできていない。
「すさみちゃんおかえり〜。ばぁちゃんはデイサービスに行きよるよ〜。」って緩い話をしながら私の帰りを待っているのではないかと思っている。
祖母が他界してから、私はこの場所で過ごす意味を見つけたかった。

おばぁちゃん2人とも最期に会えなかった。お見舞いにもいけなかった。ずっと家と仕事の往復をしている。彼は中々一緒にいてくれない。友達も近くにいない。
私はひとりなんだ。

と、なんだか悲しい恋愛ドラマの主人公かと思わせる空間をさまよっていた。

でも、これは全て私の決めたことがそうさせている。
地元を離れたのも私。
彼と付き合ったのも私。
近くにいる人より、遠く離れた場所で頑張っている人を親友だと思ったのも私。
祖母に会えなかったが、この仕事・この職場を選んだのも全て私。
ひとりだと感じ、家族と電話もせずシャットアウトしていたのも私。

誰が決めたわけでもない。私が全て決めたことである事実を、他人のせいにしていた。
自分の幸せは自分で作るものと、他の記事で話したがこのとき私は彼に私の幸せを全て委ねていた。

だから極力、彼とどういう関係にするか、どんな生活が私は幸せか、何がしたいのか全てひとりで考えた。
他人に左右されないよう、自分で決めたことを次はしっかりと後悔しないよう・・・・ゆっくり、ゆっくり考えた・・・

だから、決めた。
住みたい場所で、やりたい仕事をして、好きな人と関わる。
全部次は自分で決めた。何があっても後悔はしない。

決めたその決断の先に彼の存在はいなかった。

「すさみちゃん、来年のいつになるか分からないけど一緒に住まない?将来のことはその先になるけど。」

『え、なんで?』

私の返答に彼が怒ってすぐに帰ったことを覚えている。
今となっては申し訳ない。
謝りたい気持ちもある。

他人に幸せを委ねると苦しくなることがわかった。
ただ、彼との時間はものすごく楽しかったから、私は好きな思い出だけ頭の中に保存した。

色んなエピソードが人それぞれあるだろうが、同じような経験をしている・した女性は多いのではないか。
私は別れを決断したが、どんな関係であろうとあなた自身が幸せだと感じ、あなた自身が決断する権利を大切にして欲しい。
女性はどの時代でも強くたくましく生きている。
そして愛情深い生きものだから。





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